ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

5-6-6 トップライト(上からの光)

 被写体の上からあてる光で、ものの存在感がよく出ます。太陽光や天井灯と同じ方向からの光のため、画面に自然な印象を与えることが出来ます。ディフューザーや間接光(バウンス)を使ってトップライトを拡散させると、柔らかくて自然な印象になりますし、スポットライトや直接光として当てると、強い影が画面に独特なイメージを作りさせることがあります。
 人物撮影の場合は、主に髪の毛の光沢を強調する場合に使いますが、前髪で顔の表情が暗くなりがちですので、レフ板や補助光で明るさを補ってあげる必要があるでしょう。逆にこの性質を利用して、翳りのある表情を強調することもできます。
 この方向の光は人間にとって最も自然に感じる光なので、メインライトでなくても、補助光として常用しても良いでしょう。(夜間の室内での作品撮影の場合には、全体の明るさを確保するためにどうしても点灯してしまう天井灯が、否応なくこの役目を担ってくれることになりますが……)

上からの光で撮影
上からの光で撮影。全体としては自然な感じですが、前髪や顎の影が顔や首に落ちて、やや汚い感じになっています。



5-6-7 フットライト(下からの光)

 足元から上に向けて当てる光で、お化けライトとも呼ばれます。普通には使われることのない光で、人物の撮影ではタブーとされていますが、妖怪っぽい異常な雰囲気を醸し出すのには良いかもしれません。

下からの光で撮影
下からの光で撮影。被写体のセイバーさんが綺麗なので救われていますが、ちょっとお化けっぽい怪しい雰囲気があります。



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