ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

8 動物撮影のコツ

8-1 ペットの撮影

(1) 近づいて撮影する
 近づいても逃げることなく、自然な表情を見せてもらえるのは飼い主の特権です。できるだけ近寄って、ペットの可愛い表情を思う存分「どアップ」で撮影しましょう。ポートレイト撮影と同じように、ピントは瞳に合わせましょう。
 この時、ペットが驚くような大きな音をたてないようにしましょう。話しかけるのはOKです。ペットをリラックスさせるよう、いつものように優しく話しながら写しましょう。

(2) 寝顔を撮影する
 いつも動いてばかりでなかなかうまく写せないペットも、寝ているときは写し放題です。とくに寝姿の愛らしい猫たちは、絶好の被写体です。そっと接近して撮影しましょう。

(3) カメラの角度に気を付ける
 ペットは人間より背丈が低いことがほとんどなので、どうしても見下ろす角度で撮影しがちです。たまには屈んだり腹ばいになって撮影すると、ペットの表情がよく分かる写真が写せます。ただし、このような不安定な姿勢だと、手ブレが起きやすいので注意しましょう。床や、重ねた本の上にカメラを置いてシャッターを切ってみると良いかもしれません。

(4) 背景を片付ける
 ペットは思いがけない動きをしたり、じっとしてくれずに動き回ったりするので、撮影前には、室内を片付けておくなど、背景となる部分に余計なものを置かないようにしましょう。ストロボにびっくりしたペットが飛び上がって、ガラスのコップをテーブルから落としたりして危ないことがあります。また、可愛い写真が撮れた!ホームページにアップしよう!と思っても、背景に読みかけの雑誌やゴミが散らかっていたりすると残念なことになります。

(5) 家族で役割分担をして撮影する
 自分一人でペットを撮影するだけでなく、家族のいる人は、おもちゃを使ってペットと遊ぶ係、撮影係など、家族で役割を分担して楽しい写真を撮影しましょう。

(6) いろいろなレンズを使ってみる
 ペットは室内や庭先で撮影することが多いので、ズームレンズを使うと、いろいろな動きを簡単にとらえることが出来ます。表情やしぐさが次から次へと変っていく瞬間を写真に残しましょう。
 またペットは、初心者カメラマンがレンズをもたもた交換して撮影しても、苛ついたりカメラを意識したりすることが少ないので、絶好のモデルになってくれます。手持ちのレンズをどんどん使ってみましょう。もしも魚眼レンズを持っているなら、 独特のデフォルメ効果を楽しみましょう。人と違って、犬や猫などのペットは魚眼レンズを使って「デカ鼻化した面白い顔」の写真を撮っても文句を言ったりしませんから。
 なお、神経質なペットの場合は、望遠レンズや望遠ズームを使って、カメラを意識させないよう、 少し離れた位置から撮影しましょう。

(7) シャッタースピードを上げる
 ペットは動き回るので、手ブレや被写体ブレを防ぐため、室内で撮影する場合は、「スポーツモード」「シャッタースピード優先モード」に設定するか、感度をISO400以上の高感度に設定しましょう。

(8) 連写機能を使う
 ペットは表情やしぐさがくるくる変わりますので、可愛い!と思った瞬間には、もう次の動作に移ってしまっています。寝ている時やじっとしている時でないと、なかなか決定的瞬間を捉えられないのです。連写機能付きのカメラの場合、それを活用しましょう。とくに活発なペットの撮影には、いつも連写を使って、連続写真の中で、一番可愛い表情やしぐさのものだけを選んで、他はすべて削除すると良いでしょう。

(9) 逆光で毛並みのふわっとした感じを表現する
 ペットの毛並みのふわふわ感を表現するには、逆光を利用するのが一番です。窓辺にいる時がチャンス。レースのカーテン越しの太陽光で透き通る、ふわふわな毛の柔らかな輝きを表現してください。
 ただし逆光が明るすぎる時は、ペットの表情が陰になって見えなくなってしまうことがあります。白い画用紙などの レフ板をつかって、さりげなく顔の部分を照らしてあげられると、とても良い写真になるでしょう。

(10) ストロボを使い分ける

(10)-1 OFF(発光禁止)にする
 ペットにストロボの強い光を浴びせるのは原則としてやめましょう。近づいてストロボ撮影をすると、ペットが驚いたり、強い影が出てしまいます。
 ペットは室内で撮ることが多いので、カメラの設定が「自動」のままだとストロボがついてしまいます。撮影する前に、ストロボを「OFF」にしてあるかどうか確認しましょう。
 窓から射し込んでくる直射日光を避けて、レース越しや太陽光が入らない窓からの光で撮影すると、雰囲気のある写真が撮れます。

(10)-2 ストロボを使うときは、バウンス光を利用する
 室内がとても暗いなどで、どうしてもストロボを使用したい場合は、ストロボの光がペットに直接あたらないように、天井や壁に光を当てる「バウンス光」を利用しましょう。

(10)-3 猫の場合は、ストロボを演出用に使ってみる
 被写体が猫の場合は、演出用としてストロボを活用してみましょう(もちろん相手が猫でも、ストロボを多用するのはやめてください。被写体が人間の場合と同じ程度に使ってください)。猫は暗くなると瞳孔が開くので、丸くて可愛らしい目になります。ピントを目に合わせてストロボ撮影すると、目が光り輝いているように写るので、可愛い猫がいっそう可愛く写ります。

スポンサードリンク