ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

7 ホワイトバランス

7-1 ホワイトバランスとは

 ホワイトバランスは、太陽光や蛍光灯など色々な光源のもとで、カメラが白色を正確に白く映し出すように補正する機能です。
 例えば実際には真っ白な被写体が、当たっている光の種類によっては必ずしも真っ白には見えない時があります。夕焼けの光だと赤っぽく、日陰の中だと青っぽく見えてしまうのです。このような光の状況をカメラに覚えさせ、「白いもの」を「白いもの」として撮れるように補正してやることが、ホワイトバランス(WB)です。
 このホワイトバランスがうまく設定されていないと、肉眼で見える色とカメラで撮影した色が違ってしまったりします。例えば蛍光灯の下で太陽光用のホワイトバランスで撮影すると、被写体は緑色がかった不自然な色に写ってしまいます。また白熱灯の下で太陽光用のホワイトバランスで撮影すると、今度は被写体は橙色がかって写ります。
 太陽の光やライトなどの光源は、色温度で表現されます。これは光の色を数値で表したもの(単位:K(ケルビン))で、光源自体の明るさや温度ではなく、光の色を人間の目に見える感覚に置き換えて表した数値です。一般的に昼間の太陽光は5500K、白熱電球は3000K位とされています。色温度が高いと青っぽく、低いと赤っぽく見えます。
 ホワイトバランスは、カメラに撮影環境の色温度を教えてやることで、例えば現在の色温度が3000Kだとしたら、今は「白」が実際(太陽光で見るとき)よりも赤っぽく見えているから、フィルターをかけて青っぽく修正してやれ、と指示するものです。こうすることで本来「白い」ものをちゃんと「白く」写すことが出来ます。これは商品写真を撮る時に、とくに大切なことになります。ネットショップで商品を買ったら、色がかなり違っていた、なんてことになったらショックですよね。画面に表示される色は、本来の商品の色に出来るだけ近づける努力が必要です。そのための色修正をやりやすくするのが、このホワイトバランスです。

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