ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

第4部 基礎知識編(1)カメラとレンズ

1 カメラの基礎知識

1-1 作品撮影用のカメラを選ぶ

1-1-1 お勧め(1)コンパクト・デジタルカメラ

 ペーパークラフト作品の撮影を始めたいけど、どんなカメラを買ったら良いの? というカメラ初心者の方には、コンパクト・デジカメをお勧めします。それも出来るだけ「明るい」カメラが良いでしょう。「明るい」というのはカメラ本体の色ではなく、レンズの明るさで、「開放F値」で表されている明るさです。このF値は小さいほど明るいカメラ(レンズ)になります。F値の最小値が2.0-3.0ぐらいの範囲に入っているものが良いでしょう(もちろん1.0台だったら文句なしですが、そこまで明るいものはほとんどありません)。このクラスのカメラは、コンパクト・デジカメの中でも高級機になってしまいますので、ちょっと価格が高めになりますが、ペーパークラフト作品の撮影は室内で(夜に)することがほとんどだと思いますので、明るいカメラの方がずっと上手に撮影できるのです。また高級機ということは、画素数などの機能もデジタル一眼レフに迫るものが多く、その点でも美しい写真を撮りやすいのです(なおカメラでの撮影は旅行写真など明るい屋外がほとんどという方は、ここまで「明るさ」にこだわる必要はありません)。
 その他の機能としては、撮影モードをいろいろ選べる(「自動」「室内」「夜景」「連写」等)とか、より大きくズームが出来るとか、5㎝ぐらいの近くを撮影できる(マクロ)とか、手ブレ補正(光学式)が必要ですが、これは高級機クラスのコンパクト・デジカメのだと、ほとんどすべてで問題なく出来ます。

 ところで作品撮影をするのに、デジカメがどうしても必要だというわけではありません。最近の携帯電話やスマートフォンのカメラ機能はとても優秀なので、デジカメを持ってなくても、携帯電話等のカメラで撮影しても、それなりにきれいに撮れると思います。
 それでもコンパクト・デジカメの方がずっと有利な点があります。それは「三脚に固定できる」ことです。室内などの暗い場所で携帯電話を使って写真を撮ると、どうしても「手ブレ」が起こりがちです。携帯電話は写真機能がメインではないので、形も撮影中にしっかり両手で保持するのに向いていません。これに対してコンパクト・デジカメは両手でしっかり掴めるだけでなく、下に三脚固定用のネジ穴がついていますので、三脚に取り付けて手ブレを気にせずに長時間露光(暗い場所でも明るく写るようカメラに長時間光を取り入れること)が出来るのです。

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