ちょき☆ぱたん 紙の豆知識 (chokipatan.com)

8-2 紙の誕生

 紙は紀元前2世紀ごろに、中国で発明されたと言われています。最古のものと言われている紙は、中国の西安など数か所から発掘されているもので、紀元前150年頃のものと推定されています。
 史書に残された記録では、『後漢書』で西暦105年に蔡倫(さいりん)という後漢時代の役人が、樹皮やアサのぼろから紙を作り、和帝に献上したという内容の記述があります。このことから、紙の発明者は蔡倫だとされたこともありましたが、前述の通り紀元前2世紀ごろの紙が発見されていますので、現在では蔡倫は紙の改良者だといわれることが多いようです。蔡倫は麻のボロ布や樹皮を利用して、文字を記録することが出来る実用的な紙へと改良し、これが現代の紙のルーツとなりました。この紙は軽くて、かさばらないため、記録用媒体として、従来の木簡や竹簡、絹布に代わって普及していくことになります。


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