ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

8-2 写真を補正・加工する(写真画像加工ソフト)

 パソコンに取り込んだ画像は、写真画像加工ソフト(Photoshopなど)で編集・加工することが出来ます。写真画像加工のことを「フォトレタッチ」と言いますので、これらのソフトは「フォトレタッチ用ソフト」と総称されています。
 デジカメには専用の写真画像加工ソフトが同梱されているものがありますので、Photoshopなどの市販のソフトを購入しなくとも、それを利用すれば、写真を切り抜いたり、色を変えたりなどの色々な写真補正ができます。
 一般に、写真画像加工(フォトレタッチ)ソフトの主な機能は以下の通りです。

・レタッチ(写真の補正):写真の明るさやコントラストなどの色調を変えたり、汚れを取り除いたり、ちょっとボケた画像をある程度までシャープにすることができます。

・色の調整&変換:色の成分(たとえばRGBだと赤、緑、青)ごとに微調整します。まったく別の色に変えることも出来ます。

・ヒストグラム調整:ヒストグラムというのは山型のグラフのことです。グラフの左端が明るさ0%の黒、右端が明るさ100%の白となっており、山の高さがピクセル数となっています。ヒストグラム調整の場合は、0%の黒を保ちながら全体の明るさを上げることができるので、露出アンダーになった写真を自然に明るくすることができます。

・トリミング:画像を切り抜くことが出来ます。

・レイヤーによる画像の操作:
画像に仮想的にフィルム(レイヤー)をかぶせたようにして、元の画像(写真)には影響を与えずに、レイヤーだけに効果を与える機能です。レイヤー自体に影をつけたり、半透明にすることはもちろん、文字を入れたり、明るさやコントラストの調整も出来たりします(調整レイヤー)。文字などの効果のついたレイヤーから写真を透かして見ると、写真そのものに文字を書き込んだかのように見えますが、レイヤーを取り除けると、写真は元のままなことが分かります。このレイヤーは完全に不透明にして写真を覆い隠すことも出来ますし、半透明にして写真をぼんやり見せることも出来ます。
 このように、レイヤーを分けることで、下書きを表示しながら実線を描いたり、背景と人物を独立して編集することもできます。間違って書いてしまった場合も、間違ったレイヤーだけ書き直せば済みますし、いくつかの試し書きを比較検討して画像を仕上げることもできます。

・マスク:合成画像を作成します

・フィルター(エフェクター):画像に特別な効果を与えます。輪郭抽出、変形(歪める)、シャープにする、ぼかしを入れる、モザイク効果、ノイズ調整等のさまざまな視覚効果を作り出します。

・画像の回転:絵の向きを360度自由に変えたり、反転させたりします。

・アンドゥ機能:直前に実行した作業を取り消します

・ヒストリー機能:現在までの操作状況を逐一記録して、段階的に操作を戻すことができます。

・Web、デバイス用画像の作成:Webやモバイル用デバイス向けの画像を作成保存できます。

・スタイルパレット:サンプルを見ながら、レイヤーに複雑な効果を簡単に適用できます。ユーザー独自のスタイル定義も出来ます。

<参考:フォトレタッチ・ソフト(Adobe Photoshop)>
 フォトレタッチ・ソフトとしては、お使いのカメラに付属のソフトなどがある場合には、それを使うか、インターネットで無料ソフトを探しても良いでしょう。
 もしも購入を検討されるなら、フォトレタッチ・ソフトの定番のAdobe Photoshopをお勧めします。このソフトには、カラー調整、レイヤーやヒストリー機能などの標準的な機能の他、多彩な特殊効果機能があります。プロ用のPhotoshop CSと、一般用のPhotoshop Elementsがありますが、Photoshop Elementsでも初心者には十分すぎるほどの機能があります。このソフトは学習用のテキストや参考書も多数出版されていて、一般の書店で手に入るので、使いこなすための勉強もしやすいと思います。

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