ちょき☆ぱたん デジタルカメラの豆知識 (chokipatan.com)

6-2-3 撮影2枚目(全体像)

 カラーチャートを取り除いて、作品の全体像だけにします。実質的には、ここからが作品の写真撮影になります。

 ライティング機材が足りなくて、光量の調整がうまくいかない場合は、撮影モードは最初の設定(「室内など」)のまま、カメラの露出だけを「露出補正」で調整します。シーン別の撮影モード(「室内など」)で撮影していても、露出補正機能は使えるコンパクト・デジカメが多いので、この機能をフル活用しましょう。露出補正は難しくありません。暗すぎる時は「+」側へ、明るすぎる時は「-」側へ調整するだけです。露出を「+」「-」すると、カメラのモニターに表示される画面の明るさが変化するので、それを確認して作品がきれいに写る露出値を選びましょう。最適な設定値が分からない時には、色々な露出値で何枚かとっておくと失敗がありません(一番良いものを選べは良いので)。

 露出補正がうまくできない方は、撮影モードを「スポーツ」「屋外」「夜景」など変えて一通り撮影してみましょう。その中で一番うまく撮影できたモードを今回の撮影モードにして残りの写真を撮影しましょう。
 これでもうまくいかない場合は、ISO感度を変える(明るすぎるときはISO感度を下げる等)などの設定が必要になります。カメラの詳細な設定が必要になってきますので、カメラを「P(プログラムモード)」に変えて、絞りやシャッタースピード、ISO感度等を設定し直して写してみましょう。これらの設定値は互いに関連し合っていますので、どれかを変えると他のものの設定も変わってしまうことがあります。カメラのモニターを見ながら、一番うまく写る設定を試行錯誤で探しましょう。また絞りやシャッタースピード等に関することは、基礎知識編で紹介しますので、その記事を参考にして下さい。

 なお、写真の画質をできるだけ良くしたい場合は、「絞りはできるだけ開放に近くする(F値を下げる)」「ISO感度は最低にする」「シャッタースピードは速いにこしたことはない」という原則があります。P(プログラムモード)で写真を撮影する場合には、これを最初の設定にして、どうしても駄目な場合は、「シャッタースピードを遅くしてみる」「予備のライトを追加する」などの方法で対処していきましょう。三脚を使用して撮影している場合には、シャッタースピードを多少遅くしても手ブレは起きにくいですから。

ドンキホーテ全体像(カラーチャートなし)

カラーチャートを取り除いて、同じ構図で再度全体像を撮影しました。
上は6-2-2と同条件、下は露出補正-1です。


ドンキホーテ全体像(カラーチャートなし)露出補正ー1 露出補正で明るさが変わります。ここでは、わかりやすいよう補正を多めにしましたが、実際に撮影する場合には、カメラが自動補正したものに、「+」「-」両方に一段か二段かの補正をかけたものを追加撮影しておくのが良いでしょう。

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