ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)

第1部 実践1基礎編1写真補正

4 写真を補正する

4-11 シャープさの調整

4-11-1 シャープを適用する時の注意点

 シャープを適用すると、画像のエッジの輪郭が強調されます。デジタルカメラやスキャナーの画像を含むほとんどの画像は、シャープを適用することで画質が向上します。写真のピンボケが気になる場合は、シャープを適用してみましょう。
 うまく撮影できた写真を印刷のみで使用する場合には、シャープをかけなくても構いませんが、Web用に写真を保存する場合には、ピントがきちんととれた写真でも、シャープをかけた方が綺麗に見えます。Web用に写真を保存する段階で画像データが圧縮されるため、それによって輪郭が甘くなりがちだからです。

 画像にシャープを適用する場合は、次の点に注意してください。
 ・シャープ効果では、あまりに不鮮明な画像は補正できません(あまりにもピンボケすぎる写真をシャープには出来ないということです)。
 ・シャープは補正作業の最後に適用します。シャープは画像のピクセルの差を強調することでメリハリが出るようになりますので、逆に言うと滑らかさが失われることにもなります。シャープをかけた後に「トーンカーブ」や「レベル補正」などを行うと、メリハリが強調されすぎるようになるおそれがあります。
 ・画像のノイズを軽減する必要がある場合は、ノイズを軽減してからシャープを適用し、ノイズが強調されないようにします。
 ・シャープをかける場合は、別のレイヤーでかけるようにしましょう。こうすれば不要になったシャープを簡単に破棄することができます。後で色合いなどの調整が必要になった場合に、調整後に再びシャープを適用できるようにするためです。(必要以上にシャープを何回もかけると画像は劣化します。)

 なお、シャープ感を調整する場合には、写真の全体表示ではなく、100%表示で調整しましょう。全体表示だとシャープの適用度合いがよく分からなくて、強めに調整してしまいがちです。

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