ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)

第1部 実践1基礎編1写真補正

4 写真を補正する

4-10 色調の補正

4-10-7 色調補正フィルター

 「フィルター」「色調補正」には、次のようなフィルターがあり、写真の色調を調整できます。

(1) 平均化(イコライズ)フィルター
 平均化(イコライズ)フィルターは、画像のピクセルの明るさの値を再配分して、範囲全体の明るさのレベルを均等にします。このコマンドを適用すると、Photoshop Elements は画像の最も明るい値と最も暗い値を見つけて、最も明るい値が白になり、最も暗い値が黒になるように再配分した後、中間のピクセル値をグレースケールに均等に配分することによって明るさを平均化します。

(2) グラデーションマップフィルター
 グラデーションマップフィルターは、画像のグレースケールの範囲を、指定したグラデーションカラーにマッピングします。
 カラー写真をセピア色に変えたい場合に、これを使うと簡単に行えます。初期設定では、画像のシャドウがグラデーションの左の開始カラーに、中間調が中央部分のカラーに、ハイライトが右の終了カラーにマッピングされます。

(3) 階調(グラデーション)の反転フィルターの適用
 階調の反転フィルターは、画像の色を反転します。このコマンドを使用して、白黒画像をポジからネガにしたり、スキャンした白黒のネガからポジを作成したりすることができます。

(4) ポスタリゼーションフィルターの適用
 ポスタリゼーションフィルターでは、画像の各チャンネルの階調数(明るさの値)を指定し、次にピクセルをそれに最も近いレベルにマッピングします。例えば、RGB 画像で色調レベル数に 2 を指定してポスタリゼーションを適用すると、6 色(レッド、グリーン、ブルーに 2 色ずつ)にマップされます。
 このコマンドは、写真に広く平らな領域を作成するなどの特殊効果を付けるときに便利です。特に、グレースケール画像のグレーのレベル数を減らすときに、このコマンドの効果が大きく表れます。カラー画像にも独特の効果を出すことができます。

(5) 2階調化フィルターの使用
 2階調化フィルターは、グレースケール画像またはカラー画像をコントラストの強い白黒画像に変換します。2階調化の度合いをしきい値として指定できます。しきい値より明るいピクセルはすべて白に、しきい値より暗いピクセルはすべて黒に変換されます。「2階調化」コマンドは、画像の最も明るい領域と最も暗い領域を識別するのに便利です。
 ・ハイライトを識別するには、画像が完全に黒くなるまでスライダーを右にドラッグします。次に、画像に均一な白い領域が表示されるまで、スライダーを逆方向にドラッグします。
 ・シャドウを識別するには、画像が完全に白くなるまでスライダーを左にドラッグします。次に、画像に均一な黒い領域が表示されるまで、スライダーを逆方向にドラッグします。

(6) レンズフィルターの適用
 「レンズフィルター」コマンドは、カメラのレンズにカラーフィルターを付け、レンズをとおった光のカラーバランスと色温度を調整して、フィルムを露光するときの効果を擬似的に再現します。「レンズフィルター」コマンドを使用してカラープリセットを選択し、画像の色相を調整することもできます。カスタムのカラー調整を適用したい場合は、「レンズフィルター」コマンドを使用して Adobe カラーピッカーで色を指定できます。

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