ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)

第1部 実践1基礎編1写真補正

4 写真を補正する

4-7 カラーモードの設定

 Photoshop Elements では、RGB、モノクロ2階調、グレースケールの3つのカラーモードの他、インデックスカラーというモードがあり、合計 4 つのカラーモードがあります。写真の使用目的に合わせて選んでください。
 なお印刷用カラーモードのCMYK モードには対応していませんが、家庭用のプリンタは通常RGBモードに対応していますので問題はありません。どうしてもCMYK モードを使いたい場合は、CMYK モードにも対応しているPhotoshopCSシリーズをお使いください。

 (1) RGB カラーモード
 可視光線スペクトルの大半は、レッド、グリーン、ブルー(RGB)の光を様々な割合や強さで混合することで再現できます。この 3 つのカラーは加算混合色と呼ばれます。レッド、グリーン、ブルーの光線を重ね合わせると、白色光になります。
 デジタルカメラで撮影した写真は、通常、このカラーモードを使用しています。
 RGB カラーモードでは、レッド、グリーン、ブルーの各構成要素の照度の値が、0 (ブラック) ~ 255 (ホワイト) の範囲で各ピクセルに割り当てられます。例えば、鮮明なレッドを示す RGB の値は、それぞれ 246、20、50 になります。この 3 つの要素の値が等しいと、中間調のグレースケールのカラーになります。すべての値が 255 であれば純粋なホワイトになり、すべての値が 0 であれば純粋なブラックになります。

 (2) グレースケール
 最高 256 階調のグレーを再現する 8 ビット画像です。グレースケール画像の各ピクセルに 0 (ブラック) ~ 255 (ホワイト) の明るさの値を割り当ててカラーを再現します。グレースケールの値は、ブラックインキの使用率 (0 %はホワイト、100 %はブラック)で表すこともできます。

 (3) モノクロ2階調
 ブラックまたはホワイトのいずれかで、画像内のピクセルを表現します。モノクロ 2 階調モードの画像はビット数が 1 なので、1 ビット画像とも呼ばれます。画像のカラーが 2 色になるので、カラー情報が少なくなり、ファイルサイズが小さくなります。

 (4) インデックスカラー
 写真をこのカラーモードに変換するには、RGBカラーまたはグレースケール画像から、「イメージ」メニューの「モード」「インデックスカラー」を選んで変換します。
 このモードは、最大 256 色を表示する 8 ビット画像で、Web ページでの使用に向いています。RGBカラーからインデックスカラーに変換すると、画像のカラー数は最大 256 色まで減ります(これは、GIF 形式、PNG-8 形式および多くの Web ブラウザーで対応している標準的なカラー数)。この変換では、画像のカラー情報を削除することでファイルサイズを小さくします。
 Photoshop Elements では、インデックスカラーへの変換時に、カラールックアップテーブル(CLUT)を作ります。このテーブルは、画像のカラーを格納して、そのカラーのインデックスを作成するのですが、元画像のカラーがテーブルに表示されていない場合は、最も近いカラーを使用するか、利用可能なカラーを用いてそのカラーをシミュレートします。このようにして、見た目の画質を維持しながら、ファイルサイズを小さくするのです。
 ただしインデックスカラーモードでは、行える編集が限られていますので、より詳細な編集を行うには、一時的に RGB カラーモードに変換する必要があります。カラーモードを変換する場合には、変換する前に必ずバックアップコピーを取っておきましょう。カラーモードの変更に応じて、レイヤーの描画モードによるカラーの再現方法が変わってしまうことがあるからです。

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