ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)

第1部 実践1基礎編1写真補正

4 写真を補正する

4-5 ごみの除去

 写真の中に、撮影した時にレンズに付着していた微細な埃、背景にした布に出来ていた皺などの不要なものがある場合は、それらを取り除きます。
 ペーパークラフト作品の場合は、紙を折った場所のインクが剥がれて、ぼさぼさした感じの白い線になっていることがよくあります。そこが気になる場合は、作品の写真を撮影する前に、色鉛筆、マジック、水彩絵の具などを使って、インク落ちした白い線に、その周辺の類似した色を塗ってペーパークラフト作品自体を綺麗にしておく方法もありますが、写真済みの画像をPhotoshop Elementsで補正するという、もっと簡単な方法もあります。「スポット修復ブラシツール」などを使うと、白い線を周囲の色でなじませることが簡単に出来ますので、この段階で補正しましょう。
 またゴミではありませんが、撮影する時に作品を載せた回転台などの不要な背景の除去をしたい場合も、この段階で行ってしまいましょう。回転台はゴミとして除去するにしては大きいですが、選択範囲の指定で「自動選択ツール」を使うと意外に簡単に選択できます(微調整は必要ですが)。そこを他の背景の色で塗りつぶしてやれば良いのです。初めから写真の補正作業で回転台を消すことを前提として写真を撮影する場合は、回転台の色は、被写体に使用されていない色を使っておくと範囲選択の作業が楽になります。販売されている回転台は白か黒が多いのですが、赤や緑などの色画用紙を丸く切って、回転台を覆ってから撮影すると、回転台の除去作業がより簡単にできると思います。
 また、作品の背景に布を使った場合、皺が出来てしまうことがよくあります。(布は大きいので、たいていの場合は丸めて収納しておくことになるのですが、広げると皺になっているんですよね。撮影前にアイロンをかければ良いのですが、いちいちこれをやるのも面倒です。)Photoshop Elementsを使うと皺も簡単に消せますので、これを活用しましょう。
 皺やごみ等の除去に便利に使えるレタッチツールには、「修復ブラシツール」など色々なものがありますが、最初は、最も操作しやすい「スポット修復ブラシツール」を利用してみて、うまくいかない時には、作業を元に戻して、「修復ブラシツール」や「コピースタンプツール」を利用してみるという手順で使用すると、効率的に作業ができると思います。
 「スポット修復ブラシツール」ではうまく消せなかったものの消し方としては、小さい皺については、「修復ブラシツール」や「スマート修復ブラシツール」を使用すると良いでしょう。大きい皺も同じように「修復ブラシツール」等で消せますが、「コピースタンプツール」を使った方がむしろ簡単な場合もありますので、それも試してみると良いでしょう。

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