ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

工作(紙以外)

大人の科学・パタパタ電波時計

『大人の科学マガジン パタパタ電波時計 (学研ムック 大人の科学マガジンシリーズ)』2013/4
大人の科学マガジン編集部 (編集)


(感想)
 標準電波送信所から電波の時間を受信して、プラスチックの表示板がパタパタと時を刻む「パタパタ電波時計」が自作できる付録つきの雑誌です。以前に紹介した「和時計」版は江戸時代の時間と骨董時計がテーマでしたが、今回の雑誌は現在の時間と時計技術がテーマです。
 電波時計とは、標準電波基地局(東日本では福島、西日本では佐賀)から送られてくる電波によって自動的に時刻を合わせる時計のことで、なんとこの昭和レトロっぽい雰囲気のあるパタパタ時計も、1日に1度電波を受信して時刻を補正する電波時計の機能を持っているのです☆
 記事の内容ももちろん充実しています。ふろくの仕組みと使い方を漫画で説明してくれる記事では、パタパタ表示の仕組みの他、電波時計の電波についても解説があります。
 また「電波時計20年史」では、誤差修正のいらない腕時計の実現に向けたシチズン時計の努力が、「世界初ソーラーGPSウォッチの実力」では、セイコーのGPSウォッチの機能が紹介されている他、「時報の歴史」や「光格子時計のはなし」など、時間や時計についての解説も、とても参考になりました。

 付録のパタパタ時計は、組み立てにかなり時間と根気が必要になります。なにしろ100枚以上のパタパタ板を細々と穴に取り付けるという単調な作業を黙々と続けなければならないのですから……(汗)。
 また、このパタパタ時計には、おまけとして、パタパタシートを60枚連続送りできる機能を搭載されているそうですが、まだ試してはいません。シートに絵を描けば、パラパラアニメを楽しめる(!)というかなり魅力的なもののようですが、そんなにうまく描ける自信がない……(汗)。なお、Youtubeにこれを使用した鉄拳さんのパラパラ漫画作品「『鳥』と僕」があり、とても見事です☆ (鳥を追いかけて走っている僕のマントがいつの間にか羽ばたき始めて鳥になって飛んでいく……これを15分で描くとは、やはり天才か……☆)
 なお、パタパタ電波時計も本と同じ大きさの箱に入っているので、組み立て前はそのまま厚い本として本棚に収納可能ですし、組み立て後は雑誌部分だけを取り外して、薄い本として本棚に収納可能です。
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 大人の科学マガジンシリーズの他の本、『二挺天符式和時計』、『テオ・ヤンセン式二足歩行ロボット』に関する記事もごらんください。
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 「大人の科学シリーズ」には、組み立てながら、楽しく「科学」を理解できる素晴らしい付録つきの本がたくさんあります☆
 『大人の科学マガジンVol.32(電子ブロックmini)』は、ラジオなど50の電気回路が組める電子ブロックのミニチュア版の付録付き、『大人の科学マガジン Vol.27(8ビットマイコン)』、『大人の科学マガジン 新型ピンホール式プラネタリウム』は、小さいマイコンやプラネタリウムが付録についています。
 カメラ好きの方なら、『大人の科学マガジン USB特撮カメラ』や『大人の科学マガジン Vol.25(二眼レフカメラ)』も楽しいと思います。なお、この『二眼レフカメラ』は、35ミリフイルム専用のカメラなので、ご注意ください。
 また、その他にも『大人の科学マガジン Vツイン蒸気エンジン』、『大人の科学マガジンプラス 電磁実験スピーカー』、『大人の科学マガジンVol.33(卓上ロボット掃除機)』など、楽しく科学を学べる本がいろいろあります。

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