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第1部 本
(しかけ絵本&技法、ペーパークラフト)

パズル

高校の数学I・Aが1冊でしっかりわかる本(小杉拓也)

『高校の数学I・Aが1冊でしっかりわかる本』2018/9/5
小杉拓也 (著)


(感想)
「高校の数学I・Aが1冊でしっかりわかる本」です☆
 学生時代、数学が苦手で、大学受験直前の猛ダッシュでなんとかクリアしただけの私は、大人になってからも、内心、数学はちゃんと勉強してこなかったからな……という負い目がずーーっとあったのですが(汗)、この本の著者の小杉さんの『小学校6年分の算数が教えられるほどよくわかる』、『中学校3年分の数学が教えられるほどよくわかる』の2冊をやり切って、ようやく中学数学まで取り戻した……という深い満足感を得られました。やれやれ良かった、さーて、とても良い本だったから、このサイトでも紹介して終わりにするか……と思って小杉さんの著書を検索したら……なんと、この本を見つけてしまったのでした……。
 ……そう言えば……大学受験直前の猛ダッシュでは、高校数学は図形系をすべて捨てて勉強したんだっけなー……という苦い過去が再びむくむくと甦り……しょうがないので、この本もやってみることに……(苦笑)。
 でも……良かったです。おかげで、さらに「高校の数学I・A」まで復習しきった満足感が得られました。とても良い本なので、より多くの人に興味を持って欲しいと考え、完全に数学の参考書ですが、この本も、パズルのジャンルで紹介させていただきます。
 本当によくできた参考書だと思います。とても説明が丁寧だし、用語の解説も充実しているので、この本以外の基礎知識があまりなくても、この本1冊をじっくり読む(例題を解きながら読む)だけで、「高校の数学I・A」の総復習が出来てしまうからです。まさにタイトル通りの『高校の数学I・Aが1冊でしっかりわかる本』。しかも表紙に「数学I・Aの全範囲をカバー!」としっかり書いてあるので、この本をやるだけで、「やり切った」感が得られるのが、とても嬉しいです。
 個人的に参考になったことは、たくさんありますが、その一例を示すと次のような感じです。
・「さまざまな因数分解」2つ以上の文字を含む整式では、次数の低い方の文字に注目して整理しよう(その方がスムーズに因数分解できることが多い)。
・「約数と倍数と」負の約数、負の倍数もあることを覚えよう(例えば、「20の約数をすべて求めましょう」という問題の答えには、負の倍数も含めて答える必要があるそうです!)
・「整数の割り算と整数の分類」負の数を割るときのケアレスミスに注意!(割り算の余りは0以上で割る数よりも小さい数なので、-34÷7の答えは、商が-5で余りは1(商が-4で余りが-6は誤答)
 ……基本的なことを、きちんと理解してなかったことを再確認させられました(汗)。
 また、「2次関数のグラフ」では、「平方完成」を理解しておくことのメリットを痛感させられました。平方完成を使うと、放物線のグラフを書きやすかったのです! そうだったんだ……(汗、汗)。このことは、『中学校3年分の数学が教えられるほどよくわかる』には書いてなかったので、改訂版を出すときには、平方完成を使うとグラフを描きやすいということも書いて欲しいと思います。
 残念ながら(?)、現時点(2019年11月)では、数2Bと数3が出ていませんが、もしも出していただけるなら、そこも復習したいと思います……たぶん……。
 とても分かりやすい参考書でした。大人になってからも、数学はいろんな場面で意外に必要になります。受験生の方はもちろん、数学を学び直したいと思っている大人の方も、ぜひ読んでみてください。お勧めです☆
(なお、この本には、小・中学の「教えられるほどよくわかる」本ほど詳しい説明&充実した例題・問題がありませんでした。だから、きちんと脳に定着させるには、他に問題集もやる必要があるように感じます。受験生の方は、分からない部分をこの本で確認しながら、他の問題集も解いて勉強することをお勧めします。)
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 小杉さんの他の本『小学校6年分の算数が教えられるほどよくわかる』、『中学校3年分の数学が教えられるほどよくわかる』に関する記事もごらんください。

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