ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

自己啓発・古典&定番

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉(小倉広)

『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』2014/2/28
小倉 広 (著)


(感想)
 アドラー心理学・名言集のような本です。
 本を開くと、右側のページに「人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。人生はきわめてシンプルである。」のような印象的な短い言葉が書いてあり、左側のページに、それに関連したコラムのような文章が掲載されているという形式で、全部で100の言葉が書いてあります。例えばこの「人生が困難なのではない」の場合には、「現在の人生を決めているのは「運命」「過去」のトラウマではなく、自分自身の考え方である」というような内容のコラムが書いてありました。
 アドラー心理学は、『7つの習慣』や『人を動かす』をはじめ、コーチングやNLPなどの「自己啓発」の源流として、現代に受け継がれています。この本に書かれている文章も、自己啓発に役に立ちそうな、ハッとさせられるものが多いと感じました。
 この本は、著者の小倉さんが「アドラー心理学を『超訳』」したもので、必ずしもアドラーさん自身の言葉ではないようなので、「アドラー心理学への理解不足がある」などの批判もあるようですが(汗)、個人的には、「自己啓発書」として十分に役に立つ内容だと感じました。特に最初のページの「人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。」という言葉は、自分自身を諌める言葉として、いつも心に留めておきたいと思います。
 その他にも、心に響く言葉をたくさんもらいました。そのうちのいくつかを以下に紹介させていただきます。
「あなたが劣っているから劣等感があるのではない。どんなに優秀に見える人にも劣等感は存在する。目標がある限り、劣等感があるのは当然なのだ。」
「「みんなが私を嫌っている」「今回ダメだったから次もダメだ」という思い込みは冷静に立証を試みれば消えていく。」
「できない自分を責めている限り、永遠に幸せにはなれないだろう。今の自分を認める勇気を持つ者だけが、本当に強い人間になれるのだ。」
「自ら変わりたいと思い努力をすれば、ライフスタイルを変えることは十分に可能だ。性格は死ぬ1~2日前までに変えられる。」
「判断に迷った時は、より大きな集団の利益を優先することだ。自分よりも仲間たち。仲間たちよりも社会全体。そうすれば判断を間違うことはないだろう。」
   *
 これらの短い文章は、ぱらぱらページをめくるだけで、ぱっと目に飛び込んでくるので、何かの問題に陥ってしまった時に、この本をめくると、問題解決へのヒントを見つけることが出来そうな気がします。気分が落ち込んでいる時には、長い文章を読む気になれないものなので、このような「短い文章の名言集」の方が、役に立つのではないでしょうか。
   *    *    *
 小倉さんは、他にも『もしアドラーが上司だったら』、『アドラーに学ぶ部下育成の心理学』、『僕はこうして、苦しい働き方から抜け出した。』、『ブレない自分をつくる「古典」読書術』、『任せる技術―わかっているようでわかっていないチームリーダーのきほん』などの本を出しています。

Amazon商品リンク

興味のある方は、ここをクリックしてAmazonで実際の商品をご覧ください。(クリックすると商品ページが新しいウィンドウで開くので、Amazonの商品を検索・購入できます。)