ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

自己啓発・古典&定番

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』2013/8
スティーブン・R・コヴィー (著), フランクリン・コヴィー・ジャパン (翻訳)


(感想)
 効果的に生きるために重要な7つの習慣について教えてくれる本です。この本は、スティーブン・R・コヴィーさんのベストセラー『7つの習慣 成功には原則があった!(1996年発行) 』を新たに翻訳し直したものですが、今でもとても参考になります。
 7つの習慣とは、具体的には次の習慣を言います。
 1、主体的である
 2、終わりを思い描くことから始める
 3、最優先事項を優先する
 4、Win‐Winを考える
 5、まず理解に徹し、そして理解される
 6、シナジーを創り出す
 7、刃を研ぐ
 このうち1~3までは私的成功(個人的な努力で成し遂げられること)に関する習慣で、4~6は他者との関係を含めた公的成功(相互依存で成し遂げられること)に関する習慣、最後の7は、これら6つの習慣を実現・持続させるための習慣です。
 これらの習慣の項目には、深い意味があります。たとえば「1、主体的」は、「率先的な行動を自発的に行うこと」を意味するだけでなく、「自分の人生の責任を引き受けること」をも意味しています。また「2、終わりを思い描くことから始める」の「終わり」は、「目標の達成された状態」だけでなく、「自分の葬儀の状況」であったりもします(汗……というか、これがもっとも基本的なレベルだそうです。人生の最後を念頭に置いて今日一日を始めると、この習慣を身につけられるのです)。そして最後の「7、刃を研ぐ」というのは、必死で木を切っていて、なかなか切り倒せない時には、刃を研ぐことを思い出そう(忙しいからこそ、刃を研ぐ時間を取る)ということです。
 本書では、このように7つの習慣の項目の深い意味が明かされていき、なぜその習慣が重要なのかについての具体的な解説があるだけでなく、各章の終わりには、この習慣を身につけるための実践編もあります。それを一つずつ実行していくと、だんだん自分に良い習慣が身についていくのです。
 この本のサブタイトルは、「人格主義の回復」となっていますが、7つの習慣で最も大事なのは、人格(誠意・謙虚・誠実・勇気・正義・忍耐・勤勉・質素・節制・黄金律など人間の内側にある人格的なこと)を磨くことなのだと思います。それを土台にして、思いやりのある人間関係を築き、さらには世の中に良い影響を与えていく……それが本書の目指す最終的な成功で、これを行えるようにするのが、7つの習慣なのです。
 この本には「動画でわかる7つの習慣(ジェームズ・スキナーさんの講演)」のCD-ROMがついていて、日本語での講演映像81分が視聴できます。動作環境は、Windowsの場合はWindowsXPから7、Windows Media Player 10以上で、Macintoshの場合はMac OS 10.4以上、QuickTime7以上です(詳細は本の末尾近くのページをご覧ください)。
   *   *   *
 『7つの習慣』のまんが版、『まんがでわかる7つの習慣』に関する記事もごらんください。英語版の『英語で学ぶ! まんがでわかる7つの習慣』もあります。
   *   *   *
 この『7つの習慣』には、続編の『第8の習慣 「効果」から「偉大」へ』、さらに『第3の案 成功者の選択』もあります。また、7つの習慣、8つの習慣とも、実践のためのワークブック『7つの習慣 演習ノート』、『第8の習慣 演習ノート』があります。
 また『7つの習慣に学ぶ手帳術』は、「第3 の習慣(人生の.時間管理)」の考え方をもとに新しい手帳の使い方を教えてくれる本、『実践 7つの習慣』は、日本のビジネスパーソンが7つの習慣を役立てるためのヒントを教えてくれる本です。
 漫画版としては、『まんがと図解でわかる7つの習慣 (宝島SUGOI文庫)』もあります。『まんがでわかる7つの習慣』と同じように楽しく「7つの習慣」を学べる本ですが、漫画成分が少なめです。なお、この本には単行本版もあるので、購入時にはご注意ください。
 さらに若い世代向けには、『7つの習慣ティーンズ【リニューアル版】』もあります。

Amazon商品リンク

興味のある方は、ここをクリックしてAmazonで実際の商品をご覧ください。(クリックすると商品ページが新しいウィンドウで開くので、Amazonの商品を検索・購入できます。)