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第1部 本

動く&錯視錯覚の本

動く絵本

むしくいさま(もうひとつの研究所パラパラブックス)

『むしくいさま(もうひとつの研究所パラパラブックス Vol.8)』
2013/11/11
もうひとつの研究所 (著)


(感想)
 パラパラとページをめくることで、幻想的な短編アニメーションが立ち現れるパラパラブックス・シリーズの虫の絵本です。
 今回の絵本は、ちょっとレトロなマッチ箱のような箱に入っていて……、これはやっぱり「本の中に、あの虫を閉じ込めておく」ためなんですよね?(小声)
 と、言うのは冗談ですが、『むしくいさま』では、小さな虫が這いながら、だんだん本を食べていってしまいます☆ 虫の這った跡が、穴になって残っていくという発想がすごい。パラパラするたびに、本当に「本の虫」がむしくい穴を開けていくようです(本当にページに「穴」が開いています)。

 でも正直に言って、この本を初めて見た時には、「可愛くない……」と思ってしまいました(汗)。いつもの面白シュールなイラストと違って、なんか妙にリアルな虫だし。
 するとNHKの朝のニュース番組で、この本が取り上げられました。この本、作るのに本当に苦労したそうです。手のひらに乗るような小さい本なのに、こんなに動きがリアルなのは、高い製本技術に支えられてこそ、だったのですね。パラパラ絵本は、サイズの割に価格が高いと思っていましたが、それにはちゃんと理由があったようです(汗)。
 そう思って再度、この本を見ると、やっぱり凄い☆
 パラパラめくるたびに、リアルに、律儀に、着実に、本が喰われていきます。むしくい跡がふらつく、なんて不埒な真似はしません。さすがは職人技だ……。
 そしてこの本は、「むしくい」に感心させるだけで終わりはしません。ちゃんとストーリーが展開して、エンディング(?)を迎えます。
 むしくいさま(むしくうさま?)が見たくて、何度もパラパラしてしまいますが、読み終えたら、きちんと箱にしまいましょう。パラパラするうちに広がりがちな本のページを押さえられますし、他の本を食べてしまわないよう、本の虫も閉じ込めておけますから(笑)。
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 もうひとつの研究所の他の本、『クリスマスの足音』、『めからかいこうせん』、『ストロボフライ』、『まいまいHOME』に関する記事もごらんください。
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 別の作家の本ですが、DISNEY PAPER MOVIEの『アナと雪の女王 Elsa』、『アナと雪の女王 Anna』、『FANTASIA』、『Winnie the Pooh』、『CINDERELLA』、『Snow White』もとても素敵な本です。また、『あわてんぼうカルル』、『カルルスライダー』も可愛いです。

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