ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

動く&錯視錯覚の本

錯視錯覚絵本

まったき動物園

『まったき動物園』2004/1
エドワード・ゴーリー (著), 柴田 元幸 (翻訳)


(感想)
 騙し絵風の表紙のこの絵本は、A~Zまでの26の不思議な動物たちが登場するゴーリー版の「幻獣辞典」です。
 幻獣というと、ドラゴンとかサラマンダーとか定番の幻獣が(なぜか)世の中には存在するのですが、これはゴーリーさんだけの幻獣たちです。なんだかよくわからない変な生き物が、なんだかよくわからない妙な詩とともに、ABC順に登場してきます。あまりにもシュールなので、たまに開いてみると、すぐに楽しくなってきて、気分転換に最適です。一番のお気に入りは、もちろん「ポスビー」ですが。
 このような詩の絵本は、普通は「原著」で読むべきなのだと思いますが、柴田 元幸さんの翻訳があまりにも良過ぎで、ひょっとして原著より良いのでは?と感じてしまうほどなので、英語版より日本語版を読まれることをお勧めします。少なくとも私の場合は、この翻訳で読まなければ、たぶんゴーリーさんの絵本にこんなに興味を持たなかったでしょう。
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 ゴーリーさんの『ウエスト・ウイング(The West Wing)』、『ユーモア』に関する記事もごらんください。
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 ゴーリーさんには、『Dwindlng Party: Pop-up Book(英語)』という、しかけ絵本もあります。また他の絵本、『キャッテゴーリー』、『雑多なアルファベット』、『華々しき鼻血』、『優雅に叱責する自転車』、『ジャンブリーズ』、『輝ける鼻のどんぐ』、『蒼い時』もあり、これらはユーモアが感じられるものが多いのでお勧めです。ただ……ゴーリー作品は癖が強すぎるので、お子さんには、やっぱりあまりお勧めできません。ユーモアやシュール感が好きな大人の方にだけ、お勧めしたいと思います。

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