ちょき☆ぱたん 写真補正の豆知識 (chokipatan.com)

第3部 実践2写真補正のコツ編

3 写真の配置と合成のコツ

3-2 歪んだ鏡面に画像をはめこむ

 巨大なパチンコ玉のような歪んだ鏡面にも、画像を合成することができます。
 レンガの舗道に置かれた巨大な銀色のパチンコ玉のオブジェがあるとして、その鏡面に風景が写っている……ような感じに画像を合成する場合も、3-4-1 のTVへの液晶画面の合成で使った手法が利用できます。ただし今回は、はめこみたい画像をパチンコ玉の鏡面の歪んだ形に合わせて歪ませる必要があります。
 はめこみたい画像(下の方はレンガ舗道になっているもの)を「イメージ」「変形」「ゆがみ」でパチンコ玉の鏡面に映っているかのように歪めて貼り付けましょう。次に、パチンコ玉の下の方に、下奥に向かって暗くなるグラデーションをかけると、より本物っぽくなります。
 最後に、全体の不透明度を少し下げたり、上からの光のグラデーションをかけたりして、はめこんだ画像が違和感なくなじむように補正しましょう。
 この「画像を歪めてはめ込む」という手法は、衣類などにも応用できます。例えば、写っている人物が着ているTシャツの柄が気にいらなかった場合、新しい絵を描いて、その人の胸などの体の形にあうように「イメージ」「変形」「ゆがみ」で絵を歪め、元のTシャツの柄部分をすっかり覆うように合成してやれば良いのです。さらに「フィルター」「変形」「ゆがみ」でしわを作ったり、「ブラシツール」で微妙に影をつけてやったりすると違和感なくなじむようになります。最後に「画質調整」「カラー」「色相・彩度」で色合いを調整しましょう。

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