ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)
第1部 本
健康&エクササイズ
「賢い脳」は脂が9割(小山浩子)
『「賢い脳」は脂が9割 地頭のよい子をつくる「育脳ごはん」』2025/6/3
小山浩子 (著)
(感想)
知能は脳の「やわらかさ」で決まり、親にできる一番の「育脳」は、毎日の食事……赤ちゃんから受験生まで、効果が期待できる「脂」をとるための21レシピを完全紹介してくれる本で、主な内容は次の通りです。
第1章 「賢い脳」は食事でつくれる
遺伝だけじゃない! 「栄養」がよければ知能は高まる
「賢い脳」をつくるカギは、脂!
脳をやわらかくする脂のとり方・選び方 ほか
第2章 「賢い脳」を育てる食事のルール7
“やわらかい脂”がとれる魚を「1日1食」とる
「朝ごはん」は必ず食べる
魚の脂リッチな缶詰を使用する ほか
第3章 「賢い脳」を育てるための栄養の話
DHA以外に必要な「育脳栄養素」は?
子どもの感情コントロールは腸で決まる?
子どもが不安定なときは……「からだの脳」から育てよう ほか
「はじめに」によると、脳発達の3ステップは次の通りだそうです。
1)「からだの脳」0~5歳:食べる、寝る、体を動かすなどの、生きるための最低限必要な機能(寝る、起きる、食べるという生活習慣が育てる)
2)「おりこうさんの脳」1~18歳:記憶や言語や思考などの人間らしい高度な働き(勉強や趣味など、新しい知識や五感で得る感覚の刺激)
3)「こころの脳」10~18歳:「からだの脳」と「おりこうさんの脳」をつなぐ回路となって、欲求や感情のコントロール
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「第1章 「賢い脳」は食事でつくれる」では、脳に重要な役割を果たしている栄養として、次の3つが書いてありました。
1)脳を「つくる」脂質・タンパク質
2)脳を「動かす」炭水化物
3)脳を「働かせる」ミネラル・ビタミン
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「第2章 「賢い脳」を育てる食事のルール7」では、「「やわらかい脂」がとれる魚を「1日1食」とる」、「「朝ごはん」は必ず食べる」などのルールが紹介されていました。
魚料理を毎日作るのはちょっと大変ですが、なんと缶詰でも良いそうです(むしろ缶詰の方がDHAがたっぷりとれるようです)。そしてDHAが豊富な魚としては、クロマグロ、サバ、サンマ、ブリ、ウナギ、カツオ、マイワシ、マダイなどがあげられていました。
「実は、魚の缶詰はDHA以外にも育脳効果が期待できる栄養素の宝庫。
脳に栄養を運ぶ鉄や、神経伝達物質の働きをサポートするカルシウムなどのミネラルはもちろん、記憶力アップのビタミンB2、脳を酸素で満たすビタミンB12など、脳の働きに関与しているビタミン、ミネラル類がたっぷり。
調理が手軽で育脳効果もばつぐんな魚の缶詰をぜひ自宅に常備しておきましょう。」
……これは有難いですね! カニカマや魚肉ソーセージ、シラスなどでも良いようです。
「第3章 「賢い脳」を育てるための栄養の話」では、脂質とタンパク質など「脳をつくる栄養素」の他に、「脳の働きをスムーズにするミネラル(鉄とカルシウム、亜鉛)」や、「脳の成長と働きを支える名サポート役「ビタミン」」も必要だということが説明されていました。例えば、ミネラルについては……
「鉄は脳に酸素を運んだり、神経伝達物質の合成に関わる重要な微量栄養素。」
「カルシウムは脳の神経伝達物質が移動するときのサポート役を担っており、シナプスからシナプスへ情報を伝達していくときに必要になります。」
「(亜鉛は)脳内では記憶に関わったり、シナプスの形成や神経伝達物質の調整をするなど、重要な役割を担っています。」
……要するに、普通に言われている健康的な「バランスの良い食事」が、やっぱり育脳にも良い効果を与えるようです。
この本では、育脳に良い食事のレシピ実例もたくさん紹介されています。意外に簡単な手順で出来るレシピが多くて、参考になりました。魚が缶詰でも良いとか、緑の野菜も冷凍でOKなど、手軽に出来るアドバイスもあります。
『「賢い脳」は脂が9割 地頭のよい子をつくる「育脳ごはん」』……お子さんの脳を健全に育てるための食事法を教えてくれる本で、とても参考になりました。「脳を育てるのに「遅い」ということはない」そうなので、お子さんだけでなく、大人にも役に立つと思います。みなさんも、ぜひ読んでみてください☆
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『「賢い脳」は脂が9割』