ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

ペーパークラフトの本(日本の作家)

紙工作(切り紙、ペーパークラフト、モビール、他)

7日間でできる世界一美しいダンボールクラフト(うぷあざ棟梁)

『7日間でできる世界一美しいダンボールクラフト』2020/9/2
うぷあざ棟梁 (著)


(感想)
 ニコニコ動画やYouTubeで注目のダンボールアーティスト・うぷあざ棟梁さんが、「誰でも」「簡単に」「身近な道具」で作れる世界一美しいダンボール作品を紹介してくれます。
 作ることが出来るのは、次の作品です。
【初級編】ブタの貯金箱 ~しっぽを引っぱると、お金が取り出せるすごい仕掛け!~
【中級編】ピアノ型ペン立て ~ふたが動く仕掛けに大感動!~
【上級編】竹細工風あみかご ~編み込む作業がやみつきになるほど楽しすぎる!~
【超上級編】法起寺 三重塔 ~激ムズだけど、細部の豊かな表現を体感してほしい!~
   *
 初級編のブタの貯金箱は、表紙写真の中央下のもの。中央をくり抜いたダンボールを何層も重ねて作ってあるのですが、よく見ると、表面に段ボールのウネウネ部分が見えない! なんと、ダンボールのウネウネ部分をちゃんと隠してあるのです。さすが初級編であっても「美しさ」に手は抜かないんですね……。

 そして中級編のピアノ型ペン立ては、なんと蓋を「蝶番」で開閉するのですが、この蝶番もダンボールから作るのです。また鍵盤の方は、ダンボールのうねうねを利用しているので、意外に簡単にできます。
 そしてすごく参考になったのが、上級編の竹細工風あみかご。これ……ダンボール製とは思えない出来栄え☆ この作品を着想した背景には、「ダンボールの強度を利用したかった」ことと、「ひたすら同じ作業を繰り返していった結果できる作品がほしい」という思いがあったそうですが……この発想が素晴らしいですね☆ ただ……もちろんこれは上級編なので……かなり難しそうでした(なんと持ち手も含めてダンボール製!)。
 ……これは四角いダンボールをそのまま生かして骨組みを作り、四角いあみかごにしてみるのもアリじゃないかなーなんて考えてしまいました。それなら通販のダンボール箱を利用しても簡単に作れそう。持ち手は100均で買って(笑)。……でも、それじゃ全然美しくなくて反則かな……。
 えーと、さらに超上級編は、「法起寺 三重塔」。これ……本当に7日間でできるの? という感じですが……これらの作品には、すべて「型紙」があり、丁寧な作り方説明(写真つき)もあるので、根気があれば作ることが出来るのでしょう(本書の後ろ半分は型紙になっています)。
 ちなみにこれらの作品は、通販などのダンボール箱の再利用で作られているのではなく、購入したダンボール(板)で作っています。梱包材などの段ボールは汚れや穴があったり、サイズがまちまちだったりして、「美しい」作品を作るのに向いていないからです。……確かに、7日間もの手間をかけて作るなら、きれいなダンボールを使って「美しい」ものを作りたいですよね。なお買うべきダンボールは、「Bフルート(3ミリ厚)」と「Eフルート(1.5ミリ厚)」の2種類で、紙質は「C5」だそうです。
『世界一美しいダンボールクラフト』の作り方を教えてくれる本でした。冒頭には、ダンボールクラフトの基本の他、うぷあざ棟梁さんがこれまで作ってきた過去作品(石垣も美しい松本城、モーターで走る戦車、本物と同じ大きさで弾ける(!)三味線など)の見ごたえのある写真と解説もあり、それもとても参考になります。ぜひ眺めてみてください☆

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