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第1部 本

動く&錯視錯覚の本

錯視錯覚技法

鏡で変身!?ふしぎ立体セット(杉原厚吉)

『鏡で変身!?ふしぎ立体セット 驚きの錯覚 不可能立体の世界』2017/7/25
杉原 厚吉 (監修)


(感想)
 鏡に映すとまったく違った形が鏡の向こうに現れる……不思議な錯覚体験を手軽に楽しめる「ふしぎ立体セット」です。
 箱の中には、「変身立体(プラスチック製)」4点と、「透身立体(自分で組み立てるペーパークラフト)」3点と、本1冊が入っています。なお、これらを使って不思議な錯覚体験をするためには「鏡」が必要ですが、鏡は入っていないので、ご自宅のものを使ってください。
 まずはプラスチック製の「変身立体」で試してみました。鏡は45度ぐらい前に倒した状態にして、その前に「変身立体」を置いてみます。これが、まさに表紙と同じ状態になって……すごく驚かされました。
 目の前に「鏡に映らないで見えているもの(現物)」と、「鏡に映って見えているもの」の両方が見えているのに……まさに表紙写真と同じで、「鏡には四角い立体」として映り、「肉眼では円形の立体」として見えているんです! とても同じものとは思えない不思議さに思わず絶句してしまいました。立体のウネウネした形や影の入り方が絶妙だから、こんな風に見えるのは分かるのですが……実際に目の前にそう見えているのが、本当に不思議です。
 こんな立体が4点入っています。錯覚が起きる原理が分かりやすいのは、たぶん一番小さい「矢印」だと思います。鏡と肉眼で、反対方向を指しています(笑)。立体の構造がシンプルなので、この立体の場合は、「影」の見え方の違いによる影響が大きいことが分かります。
 そして自分で作るペーパークラフトの「透身立体」。透身立体というのは、鏡に映すと一部が消えてなくなったように見える不可能立体のことだそうで、「3羽いるにわとり」が「鏡に映すと1羽に減っている」不思議な現象が起こります。見え方の角度調整(鏡を30度程度に倒す)が必要ですが、自分で組み立てたはずのペーパークラフトなのに……とても不思議です。(もちろんペーパークラフトは、すぐに組み立てられるように切り目が入っていますし、作り方説明もあります)。
 目の前にあるものと鏡の向こう側にあるもの、それらが同一のものとは思えない不思議さ・不条理さを、手軽に楽しめる素敵なセットです。夏休みの自由研究にはもちろん、ホームパーティのネタとしても楽しめると思います。
 プラスチック製の立体の方は、丈夫な幾何学的立体になっているので、手近な棚の上にのせて置いても小さな飾りとしても楽しめますし、お客さんが来た時には、鏡に映してみせると、「えー? 凄い! なんか手品みたい!」と驚かせることも出来ると思います。
 不思議な楽しさを、お子さんと一緒に、ぜひ体験してみてください☆
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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