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第1部 本

絵本づくり

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。(藤吉豊)

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』2021/1/8
藤吉 豊 (著), 小川 真理子 (著)


(感想)
「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめて教えてくれる本です。
 まさしく「この1冊で、100冊分の重要スキルが身に」つきそうに感じました。100冊分のノウハウを「文章の書き方・大事な順ランキング、ベスト40」に再構成して、具体例で分かりやすく紹介してくれるのです。
 1位~7位のルールでは、「文章力の向上」を実感でき、20位まで身につければ、「文章がうまい人」になれ、40位まで身につければ、「プロ級の書く力」が手に入るのだとか。
 ちなみに7位までのルールは以下の通りです。
1)文章はシンプルに
2)伝わる文章には「型」がある
3)文章も「見た目」が大事
4)文章は必ず「推敲」する
5)「わかりやすい言葉」を選ぶ
6)比喩・たとえ話を積極的に使う
7)接続詞を「正しく」使う
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 第1位は「文章はシンプルに」。項目の直後に「Point」として、「余計な言葉はとにかく削って、簡潔に」、「1文の長さの目安は、「60文字」以内」、「ワンセンテンス・ワンメッセージ」などの重要項目が箇条書きで書いてあり、その後にさらに詳しい解説が書いてある、という構成になっています。
 そして第2位は、「伝わる文章には「型」がある」で、「Point」は、「「結論が先、説明があと」の「逆三角形型」が基本」、「説得力を高めたいときは、「結論→理由→具体例→結論」の「PREP法」」、「論文は「序論→本論→結論」の「散弾型」で書く」などです。
 ……こんな感じで、とても分かりやすく要点がまとめてあります。というか、この本そのものが、ここで紹介されている「文章術」を駆使してある「お手本」として使えそうなほど、見事に「分かりやすさ」「読みやすさ」に徹しています。なんと「目次」を読むだけで内容の要点が分かりますし、内容も二色刷りで要点に色がつけられていて、文章も簡潔で明快……本当に素晴らしい。すべての本がこんな感じになっていると、本を読むのがとても楽になりそう。
「文章術」の内容の方は、「文章術のベストセラー100冊」の総まとめなので、とくに目新しいものはありませんでしたが、それだけに「実践的に本当に役に立つルール」ばかりで、これを守って書けば、「君の文章は分かりやすくていいね!」と言われるようになること間違いなしでしょう。
 ただし、この本は、「小説や詩」などの芸術的な文章の書き方を教えてくれる本ではありません。論述試験・レポート・資料作成、メール・チャットなど、「内容を的確・明快に伝える」ための文章を書くための技術だと思います。それでも、文章(=何かを伝えるためのもの)の基本は、「内容を的確・明快に伝える」ことなので、小説などを書くためにも、基礎技術として役に立つと思います。
 個人的には、「第17位 「書き出し」にとことんこだわる」の、「「書き出し」から書き始めなくてもOK」、「とりあえず、「書き出し6パターン」を使ってみる」がとても参考になりました。ちなみに、「書き出し6パターン」は以下の通りです。
・会話や音から始める
・タイトルの逆を書く
・動きのある状況(シーン)から始める
・疑問を投げかける
・格言・名言を使う
・短文で言い切る
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 この他にも、参考になる技術をたくさん読むことができました。とにかく文章術が総合的に書いてあるので、これが一冊あると「文章術の参考書」として使えます。この本一冊を読み込み、実践していくと、分かりやすい文章を書く技術が、確実に身につくと思います。ぜひ読んでみてください。お勧めです☆
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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