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第1部 本

工作(紙以外)

ひと目でわかる テクノロジーのしくみとはたらき図鑑(村上雅人)

『ひと目でわかる テクノロジーのしくみとはたらき図鑑』2020/9/29
村上 雅人 (監修), 小林 忍 (監修), 東辻 賢治郎 (翻訳)


(感想)
 機械などの仕組みをイラストで分かりやすく教えてくれる『テクノロジーのしくみとはたらき図鑑』で、内容は次の通りです。
第1章 動力とエネルギーの技術
第2章 移動と輸送の技術
第3章 材料と建設の技術
第4章 家庭の技術
第5章 音と光の技術
第6章 コンピューターの技術
第7章 通信と伝達の技術
第8章 農業・牧畜と食品の技術
第9章 医療の技術

 いろんなものの仕組みに興味があって、工場や記念館などでも、つい「仕組みの解説」を見てしまう私ですが、いかんせん内容をすぐに忘れてしまうという欠陥が……(汗)。でも、この本があれば忘れても安心です(笑)。
 内容はバラエティに富んでいて、「上下水道の仕組み」や「石油精製」とか、「衣類のファスナー」や「鍵」とか、「スマートウォッチ」や「AIスピーカー」とか、本当に多岐に渡っています。1項目2ページ(見開き1回分)で、イラストを活用して簡潔に解説されているので、暇な時にぱらぱら眺めると、気分転換になると同時に、「へー、こういう仕組みだったんだー」と、ちょっと賢くなった気分に浸れます(笑)。と言うか、一度に読んでも、とても覚えきれません。
 個人的に「へー、そうだったんだ」と感じたのは、「電子ペーパーのしくみ」。
「電子ペーパーの中には大量のマイクロカプセルがあり、マイクロカプセルには白と黒の顔料の粒子と、透明なオイル状の液体が入っている。黒い粒子は負、白い粒子は正に帯電している。ディスプレイの下部のトランジスタから微弱な正電荷を供給すると、黒い粒子は引きつけられ、白は反発する。負電荷を加えた場合は逆である。機器の内臓コンピューターは電荷の正負の配置を決めることで、画像や文章の白黒画像を描画する。」
 こういう仕組みで出来ている電子ペーパーは、「実際の紙のように反射光を利用」しているので、「目に負担をかけず、太陽光の下でも見やすいので文章を読むのに適している」のだとか。
 また、知らなかったので参考になった新しい情報もありました。
「未来の電池:より急速に充電でき、長寿命な電池を実現する技術として、リチウムイオン電池のように液体やゲル状物質を使うのではなく、固体のアルカリ金属を用いる方法が開発されている。スーパーキャパシタと呼ばれる素子を用いた柔らかい電池は数秒で充電することができ、ウェアラブル端末やモバイル機器に革命をもたらすといわれている。」
 さらに、「医療の技術」でも「脳インプラント」なんていう情報が!
「記憶インプラント:科学者たちは記憶機能を改善するための脳インプラントを開発している。すでに脳インプラントを装着しているてんかん患者に対して、脳の海馬と呼ばれる部位に電極を埋め込む研究が行われている。それによれば、記憶能力のテストを受けている間の脳信号を記録し、後で類似のテストをするときに同じ信号で脳を刺激すると、刺激によって記憶力が3分の1程度増強された。」
「感覚インプラント:神経から脳への情報伝達の不調によって視力や聴力に障害のある人に対して、これらの感覚を回復するために脳インプラントが使われる場合がある。網膜インプラント(人工網膜)は視神経を刺激して神経信号を脳へ送り、視覚の回復を図る。内耳の蝸牛殻内部のインプラント(人工内耳)は聴覚神経を刺激して内耳から脳へ信号を伝える。聴覚神経が機能していない場合には、脳幹に聴性脳幹インプラントを直接埋め込み、細胞を刺激して脳へ信号を送る。」
 ……うーん、なんか時代はどんどん進んでいるんですね……。
 上下水道、原子力発電、燃料電池、列車、飛行機、ドローン、無人宇宙探査機、金属加工、3Dプリンティング、高層ビル、電子レンジ、真空掃除機、防犯装置、デジタル音響、ホログラム、デジタルカメラ、ソフトウェア、キーボードとマウス、人工知能、テレビ、電子メール、Wi‐Fi、スマートフォン、精密農業、食品の保存、遺伝子組み換え、ペースメーカー、脳インプラント、遺伝子検査などなど、世の中を支える技術を幅広く説明してくれる本です。
 イラストでかなり詳しく解説してはくれますが、一つ一つはたったの2ページなので、これ一冊ですべて分かるというわけにはいかないと思いますが、すでに知っていることの簡単な復習が出来ますし、興味がわいた記事があったら関連書籍を探してみるという学習のきっかけづくりが出来ると思います。ぜひ一度、眺めてみてください。
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 なお社会や科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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