ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

動く&錯視錯覚の本

錯視錯覚しかけ絵本

M.C. Escher Kaleidocycles(Schattschneider)

『洋書:M.C. Escher Kaleidocycles(英語)』2005/2/1
Doris Schattschneider (著), Wallace Walker (著)


(感想)
 無限に昇り続ける階段の絵や、メタモルフォーゼを繰り返す平面充填模様など、独特の世界観の絵で有名なM.C.Escherさんの作品を、なんと3次元化して楽しめるというペーパークラフトの本です☆
「Kaleidocycles」というのは万華鏡(kaleidoscope)にヒントを得た造語のようで、万華鏡のように、くるくる回すと模様が変わっていく円環……みたいな感じでしょうか。この本には、M.C.Escherさんの描いた模様を、「Kaleidocycles」に組み立てて回して楽しめるという素敵すぎる夢のようなペーパークラフトの台紙が入っているのです。
 大型の絵本のようなサイズの箱(23.5 x 3.8 x 30.5 cm)を開くと、中には雑誌のような本一冊と、カラフルな模様が印刷されたペーパークラフトの台紙がたくさん入っています。
 上質紙でできた本(冊子)には、M.C.Escherさんの作品の白黒写真と、今回のペーパーモデルに関する解説が書いてあります。57ページもある充実したものですが、実を言うと……あまり読んでいません(すべて英語です)。でも大好きなM.C.Escherさんの作品の写真がたくさん掲載されているので、眺めるだけでも楽しいです。
 そして、M.C.Escherさんの作品を3次元に組み立てられるペーパークラフトの台紙多数……なんとこの本だけで、17もの作品を作れてしまうのです!(興奮) しかもそのうちのいくつかは、「Kaleidocycles」として、くるくる回すと絵が変わるのを楽しめるという素晴らしい作品になるんです(感涙)。
 さらにさらに、なんとこれらの台紙には切り込みと折線がいれられているので、とても簡単に組み立てられるようになっているのです!
「Kaleidocycles」作品は、「回転するジャバラ」を組み立てて作るので、折り方に戸惑うなど、ちょっと難しいかもしれません。でもペーパークラフトの台紙の中には、サッカーボールみたいな多角形の疑似球体になる作品もたくさんありので、まずは組み立てが容易なこれらの立体作品を組み立ててみるといいと思います。なお、本(冊子)の方には、組み立て方(展開図付き)のイラストや、完成図の写真も掲載されています。
 こんなに簡単な工作で、M.C.Escherさんの作品を立体にして、くるくる回して楽しめるなんて……本当に夢のようでテンションがあがります(笑)。組み立てた作品は芸術(美術)品のようで、飾っておいても見栄えがします。美術や工作が好きな人への贈り物にしても、とても喜ばれると思います。
 すごく素敵な洋書なのですが……現在(2019年11月)、この本は在庫切れのようで価格が高騰しています。私が購入した時は、2~3千円ぐらいだったような記憶がありますが、洋書なので商品に価格が書いてありません。10年おきぐらいに再発売されてきたようですので、数年後に再発売されるかもしれません。ちなみに私が購入したのは2005年版でしたが、商品リンクでは一番新しい2015年版を紹介させていただきました。

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