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第1部 本

健康&エクササイズ

肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい(西山耕一郎)

『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』2017/5/18
西山耕一郎 (著)


(感想)
 1万人を治療した「のど」の名医・西山さんが、衰えた「のどの筋肉」の若さをとり戻す「のどの体操」を教えてくれる本です。
 最近、よくムセるようになった、せき込むことが増えた、声がかすれて小さくなってきた……と感じている方は、のどが老化しているのかもしれないそうです。
 実は、2011年、「肺炎」は脳疾患を抜いて日本人の死亡原因の第3位になったのだとか! そしてこの肺炎のほとんどは、のどの老化による飲み込みミス(誤嚥性(ごえんせい)肺炎がきっかけなのだそうです。
 のどは40代から衰え始める……個人的には、まだ「のどの衰え」を感じるまでにはなっていませんが、この本がベストセラーになっているのを見て、なんとなく不安になり、読んでみました。
 カギを握るのは「のど仏を上下させる筋肉」だそうです。40代以上になると、お尻が垂れてくるのと同じように、のど仏の位置も下がり始めるのだとか!
 でもこの本で紹介されている「体操」を毎日5分行うと、肺炎を防いで、いつまでも美味しい食事をとれる健康な体をつくれるのだそうです。その体操とは、次の通りです(本には、イラスト入りで詳しいやり方が解説されています)。
 飲み込み力がアップする8つの「のど体操」
1)ごっくんトレーニング(飲み込み力をつけるための基礎運動)
2)シャキア・トレーニング(のどの筋肉を強化する体操)
3)ペットボトル体操(ふくらませたりしぼませたりして肺活量アップ)
4)風船ふくらまし&吹き戻し(軽くふくらませられる肺活量を維持しておこう)
5)吹き矢(楽しみながらトレーニング)
6)口すぼめ呼吸(いつでもできるトレーニング)
7)ハイトーンボイス・カラオケ(歌好きには一石二鳥の「のど運動」)
8)のど仏スクワット(のどの上下運動がはっきりわかる発声法)
   *
 これらの体操を行うことで、実際に、のどが弱った患者さんたちの健康状態が回復したそうです。
 そんなに難しい体操ではないのですが……8種類もあるので、覚えるのが大変だなーと思ってしまいました。しかも「のど仏を上下させる筋肉」をピンポイントで鍛えるというよりは、のど全体を鍛える運動が多いようなので、うーん……と迷っていたところ、たまたまTVで「のど仏体操」をやっているのを見て、これだ! と思いました。真剣にTVを見ていたわけではなかったので、先生の名前も覚えていませんが、著者の西山先生ではなく他の先生だったのかもしれません。しかも運動の方法もうろ覚えだったのですが、とにかく「のど仏の筋肉を直接鍛える」ことが出来ればいいのだと考えて、自己流にアレンジした運動を始めました。その方法は、次の通りです。
 のど仏を上げる運動(以下を一日数回行う)
1)のど仏の場所を確認する(軽く手をあてる)
2)水を飲むように「ごっくん」して、のど仏を上に動かす
3)そのまま10秒キープ
4)元に戻す
   *
 この体操なら覚えやすい上に、ピンポイントで「のど」の筋肉を上下させる筋トレなので即効性がありそうと考えて、早速やってみたら……なんと! のど仏を上げるのって意外に大変なのでした……(汗)。最初は上げるだけで精一杯。2~3日したら、ようやく3秒ぐらい上げていられるようになって、10秒キープできるようになるまでには、2週間ぐらいかかってしまいました。身体のエクササイズもやっているし、趣味でたまに管楽器も吹いているので、のどの筋肉が衰えているとは思っていなかったのに……ちょっとショックでした。
 それでも続けているうちに、のどを鍛える以外の効果もあることに気がつきました。なんと管楽器の音色が良くなってきて、歌うときも高音が出しやすくなってきたような……(個人の感想です)。もしかしたら音楽にも効果があるのかもしれません。最近、これらの能力が落ちてきたような……と残念に感じている方がいたら、ぜひ試してみてください。
 ……ということで、実際に私自身が試した体操は、この本に書いてある体操ではありませんでしたが、私の行っている「のど仏を上げる運動」は、ちょっと難易度が高いので、「ムセる、せきこむ」などの症状がすでに出ている方には難しいと思います。のどに不安を感じている方は、ぜひこの本に書いてある方法をお試しください。
 また本書には、「「のど」の大問題・小問題 お悩み解決Q&A」もあるので、それも参考になると思います。
「のど」を鍛えて、健康長寿をめざしましょう☆
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 なお社会や脳科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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