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第1部 本

ペーパークラフトの本(日本の作家)

折り紙

曲線が美しい立体折り紙(三谷純)

『曲線が美しい立体折り紙 (レディブティックシリーズno.4463)』2017/8/3
三谷純 (著)


(感想)
 曲線の折りすじを使った斬新な折り紙作品を紹介してくれる本です。表紙に掲載されている作品の他、全体で26個の作品の型紙(展開図)と折り方説明があります。
 曲線で折る(!)なんて、すごく難しそうですが、コンピュータで設計されて作られているので、展開図を利用して作れば、きちんと美しい作品が出来上がります。ただし普通の折り紙だと薄すぎるので、この作品群はほとんど「タント紙」で作ることが推奨されています。
 また展開図は190%の拡大など、拡大コピーして利用することが指定されているものもあります。(実は、この本は適度な厚紙で出来ているので、切り取って折ることも出来そうな気もしますが、「そのまま使える型紙」ではなく、指定サイズのタント紙を使うことが推奨されています。)
 最初に「本書の使い方」があり、この本の展開図を普通の紙に指定倍率でコピーして、それを指定サイズのタント紙にセロハンテープでとめ、折線をなぞって不要な部分を切り落とすという方法が説明されていました。折り紙に使うタント紙にそのまま展開図をコピーして折るわけではないので、出来上がる作品には「折線」がなく、とても美しい作品に仕上がります。
 でも……ちょっと面倒だなーと感じる方は、タント紙に直接コピーしてしまっても、いいかもしれません。そうすると作品に線が残ってしまいますけど、それなりに素敵な作品にはなります。ただし線が残っていると、いかにも「自分で折って作りました」感がしてしまうので、他の紙にコピーした展開図をなぞる方法を使った方が、もちろん見栄えがします。折線の残らない綺麗な「曲線折り紙」作品は、誰が見ても「いったい、どうやって作ったの?」とすごく不思議に思われそうな感じで、尊敬を集められそうです☆
 難しそうな作品から、意外に簡単に出来そうな作品まで難易度もいろいろです。個人的には「桜の花」という作品が、簡単なのにとても見栄えがするので気に入りました(笑)。各作品の折り方も、写真入りで説明されています。
 とても不思議で素敵な作品を作ることが出来る「曲線折り紙」の本です。ぜひ作ってみてください☆
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 三谷さんの他の本、『ふしぎな 球体・立体折り紙』、『立体折り紙アート』、『曲線折り紙デザイン』に関する記事もごらんください。

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