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第1部 本

動く&錯視錯覚の本

錯視錯覚技法

3Dの研究 (NEW実験キットシリーズ)

『3Dの研究 (NEW実験キットシリーズ)』2011/6/15
学研 (著, 編集)


(感想)
 横に並べた2つの「平面」画像が、3Dメガネを通してみると、なぜ「立体(3D)」に見えるのか……3Dの画像の仕組を、実験を通して理解することが出来る「実験キット」です。
 本のジャンルで販売されていますが、実際には箱にいろんな部品が入った実験キットです。内容物は次の通り。
「3Dビュア台紙」「3Dカード」「レンズ」「両面テープ」「スケール台紙」「背景用紙」「トレーシングペーパー」「ガイドブック」「カットフレーム」「ピース(小さい三角コーン)」「シール」
『3Dの研究』というガイドブックが入っているので、それを読んで実験をします(説明の一部は、台紙などにも書いてあります)。
 この実験キットで研究するのは、「両眼視差」による立体視(3D)で、入っている3Dカードを3D用のレンズセットを通して見ることで、立体的に見えることを確認できるだけでなく、自分で撮影した写真を使って、立体視できる3D写真のセットを作ることも出来ます。(ただし自分で撮影した写真を使って「3Dの研究」する場合は、カメラや写真印刷が必要になります。)
 要するに、「左側の写真は左目の位置から撮影」し、「右側の写真は右目の位置から撮影」して、それをうまく「立体視」できる位置に横並べすることで、「立体的に見える」ことを確認するという研究です☆
 こんなふうに言うと、なんだか「分かり切ってる」感じがしますが(汗)、実際に自分で「3Dカード」を眺める装置を組み立てて、自分で作った「3D用写真」が立体的に見えるのを確かめると……おお! 飛び出して見える! ちょっと感動的です☆
 この実験キットは、夏休みの自由研究にも役立ちそうです。なんとガイドブックの中には、この実験キットを使って行った実験を「夏休みの自由研究」としてまとめる方法まで書いてあるのです(笑)。でも、これをそのまま使うのは、やめましょう。これを書きうつしただけでも、「良く出来てる」と褒められるかもしれませんが、誰か他の人と「まったく同じになってしまう」可能性もあります。ちゃんと自分の研究であることを強く印象づけるためにも、自分が「3D用写真」を撮影している様子の写真を撮って、それを「自由研究のまとめ」の中に加えてください。一番いいのは、自分が写っている写真を「3D用写真」化してみることだと思います。自分自身の写真が立体的に見えたら、すごく面白いし、友達にも受けそう(笑)。
 勉強にもなる楽しい実験キットです。やってみてください。
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 残念ながら、この実験キットは絶版のようで価格が高騰していますが、私が購入した時には1000円+税でした、ご参考までに。(より新しい実験キットも絶版のようです。再版を期待したいと思います。)
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 学研(学研プラス)は、他にも『色のふしぎを調べよう』、『レモン電池を作ろう』、『指紋を調べよう』、『結晶を作ろう』などの自由研究用のキットを出しています。

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