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第1部 本

ペーパークラフトの本(日本の作家)

紙工作(切り紙、ペーパークラフト、モビール、他)

改訂版 透かし切り絵のステンドグラス ローズウィンドウ(平田朝子)

『改訂版 透かし切り絵のステンドグラス ローズウィンドウ』2016/12/13
平田 朝子 (著)


(感想)
 切り絵を作る手軽さで、ステンドグラスのような美しい作品が作れる本です☆
 作り方の手順は、ほとんど切り紙や切り絵と同じ。何が違うかというと、材料にローズウィンドウ用ペーパーという専用用紙を使う点です。色が豊富で薄い質感の透ける紙なので、これを切り紙にして重ねると……ステンドグラスのような美しい作品になるのです。
 教会のバラ窓のような表紙の絵の美しさに感動して、作り方を確かめてみたら……びっくりするほど簡単なことに、もう一度感動させられました(笑)。
 表紙の作品、よく見ると同心円状になっていて同じ形が繰り返されているのが分かると思いますが、これは円形に切ったカラーの薄紙を扇型に16等分して折ったものに、型紙を重ねて模様を切り、また円形に開き直すだけで、このような複雑な模様が一気に出来てしまうのです。同じ手順で作った三色ぐらいの違った模様を重ねてみると、透け色が重なる部分や、重ならずに単色のままの透け色の部分などが出来て、すごく複雑で華麗なステンドグラスのような作品になります。美しさと手軽さに目が眩みそうです☆
 本の内容は、前半がフルカラーの作品写真、その後に写真付きの丁寧な作り方解説(基本の道具と材料)、さらに、おさえておきたいテクニックや、上級テクニックなどの作り方のコツも教えてもらえます。その後は掲載作品の実物大図案と作り方。ローズウィンドウは「色彩」が重要なせいか、型紙もカラーで掲載されていました。
 ほぼ切り紙と同じなので、ローズウィンドウ用ペーパーが手に入らない場合は、大きめの折り紙を使っても、それなりに美しい作品を作ることが出来ると思います。ローズウィンドウ用ペーパーは少し高価なので、初心者のうちは折り紙で練習した方がいいかもしれません。
 あると便利な道具の「透明クリアファイル」は、本当に便利なのでぜひ揃えておくと良いと思います。
 それと「おさえておきたいテクニック」で紹介されていた「カラーチャート(各色の紙をパウチやビニールの袋で保存しておけば、カラーチャートが作れる)」は、透明色紙を重ねた時の色彩をチェックしやすいので、ぜひ作ってみてください。これは、きちんとしたサイズの紙でなくても、作品を作った時の切れ端で十分だと思います。
 とても美しいステンドグラスのような作品の作り方を教えてくれる本でした。簡単なのに素晴らしい作品が出来上がるので、ぜひトライしてみてください☆
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 平田さんは、他にも『折り紙からはじめるローズウィンドウ~透かし切り紙のステンドグラス』などの本を出しています。
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 本ではありませんが、『ローズウインドウセット』、『mercurius ローズウィンドウペーパー』などの材料も販売されています。

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