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第1部 本

医学&薬学

難病にいどむ遺伝子治療(小長谷正明)

『難病にいどむ遺伝子治療 (岩波科学ライブラリー) 』2016/11/10
小長谷 正明 (著)


(感想)
 筋ジストロフィー、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、球脊髄性筋萎縮症など、有効な治療法がなく患者と家族を苦しめてきた神経・筋肉を侵す難病について、歴史的エピソードや豊富な臨床体験を交えながら、医学の進歩にともなって理解が進んできた現状や、遺伝子治療の希望が見えてきた未来について語ってくれる本です。
 難病の人たちの悲惨な症状を知ることが出来るだけでなく、どのような研究がなされてきたかや、遺伝の仕組み、遺伝子治療の方法などについても、分かりやすい説明があるので、医療従事者だけでなく、一般の人にとってもとても参考になると思います。
 なかでも「筋ジス犬が歩いた―ジストロフィンと遺伝子治療」の章では、イラストによる遺伝子変異の説明が分かりやすかっただけでなく、遺伝子治療によって症状が飛躍的に改善できる可能性を知ることが出来て、とても参考になりました。
 筋ジストロフィーなどの神経・筋肉を侵す難病に苦しむ方たちに、根本的治療が出来る日が、一日も早く訪れるよう、治療や研究に関わる人々の努力を応援したいと思います。これからも頑張ってください☆
 医学の本ですが、一般の人にも分かりやすく説明されていると思います。ぜひご一読ください。
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 小長谷さんは、他にも『世界史を動かした脳の病気 偉人たちの脳神経内科』などの本を出しています。
 なお社会や脳科学、IT関連の本は変化のスピードが速いので、購入する場合は、対象の本が最新版であることを確認してください。

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