ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

自己啓発・コミュニケーション

伝え方が9割(佐々木圭一)

『伝え方が9割』2013/3/1
佐々木 圭一 (著)


(感想)
 なぜ、伝え方で結果が変わるのか? 「伝え方」にはシンプルな技術がある……コピーライターの佐々木さんが、自らの経験から導き出した方法論を分かりやすく教えてくれる本です。
 たとえば、好きな人をデートに誘いたいと思っているけど、その人にはまだ自分に興味を持ってもらえてないと感じている時に、いきなり「デートしてください」と誘っても、たぶん相手には高確率で断られてしまうでしょう。でも、「驚くほど旨いパスタの店があるのだけど、行かない?」と誘ってみると、相手に(行っていいかも)と思ってもらえる確率がぐんと上がるそうです。
 その理由は、「デートしてください」というコトバには、「自分の利益」しか入っていない一方で、「驚くほど旨いパスタの店があるのだけど、行かない?」というコトバには、相手の利益も入っているから……心を動かす「伝え方」をするには、相手の利益を考える必要があるのですね。この本の「第2章 「ノー」を「イエス」に変える技術」では、このような「イエス」に変える方法を教えてもらえます。
 そして「第3章 「強いコトバ」をつくる技術」は、コピーライターの佐々木さんが「強いコトバ」を作るために試行錯誤した結果、つかみとってきた技術を紹介してくれるので、すごく実践的です。「強いコトバ」をつくる技術には次の5つがあるそうです。
1)サプライズ法(「!」などのサプライズ・キーワードを使う)
2)ギャップ法(正反対のキーワードを前半に入れる)
3)赤裸裸法(ドキドキなどのカラダの反応を赤裸々にコトバにする)
4)リピート法(連呼する)
5)クライマックス法(「これだけは覚えてほしいのですが、」などのクライマックス・キーワードを使う)
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 例えばギャップ法としては、オバマ大統領就任演説での「これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ。」などが実例として紹介されています。正反対のキーワードを入れることでギャップを生み出し、伝えたいコトバに、強いエネルギーを与えるのだそうです。
 これらの技術を習得して、相手に「イエス」を言わせる、相手の目を引いて「読んでもらえる」資料を作る……そんな上手な伝え方が出来るようになるといいな、と思います☆

自分の考えを「伝える力」の授業(狩野みき)

『伝え方が9割 2』2015/4/24
佐々木 圭一 (著)


 ベストセラー『伝え方が9割』の第2弾です。『伝え方が9割』を読んでいなくても、分かるように構成されているそうなので、この本だけでも「伝え方の技」を身につけることが出来ると思います。『伝え方が9割』と内容が一部重複していますが、新しく追加された「強いコトバ」をつくる技術としては、次の3つがあります。(なお『伝え方が9割』では、「サプライズ法」、「ギャップ法」、「赤裸裸法」、「リピート法」、「クライマックス法」の5つが紹介されていました。)
「強いコトバ」をつくる技術(新規追加)
6)ナンバー法(「大切」というより「9割」と数字にした方が強い」。例:伝え方が9割)
7)合体法(軸の言葉と別の言葉を組み合わせる。ヒット商品、流行の現象をつくることができる技術。例:妖怪ウォッチ)
8)頂上法(一番、ナンバーワン、王様など。使うだけで、売り上げが上がる技術。例:一番搾り)
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 これ以外は、ほぼ『伝え方が9割』の復習になりますが、より実践的に使いこなせるよう、実際にあった上手な伝え方を、「実践ストーリー」として102事例も紹介してくれるので、「強いコトバ」を作る技術を、実際にどんな風に使ったらいいのかを、理解しやすいと思います。
 コミュニケーション能力をより磨きたい方は、ぜひ読んでみてください。
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 佐々木さんの他の本、『まんがでわかる 伝え方が9割』に関する記事もごらんください。
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 別の作家の本ですが、『仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?』、『超一流の雑談力』、『超一流の雑談力「超・実践編」』、『タイプがわかればうまくいく! コミュニケーションスキル』、『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か』など、コミュニケーション能力を向上させるのに役に立つ本は多数あります。

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