ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)
 ※日本語の本(翻訳版)もあります

その他の海外の作家

てぶくろ(サウスウィック、イエリヤツカヤ)
The Mitten: A Classic Pop-Up Folktale(Southwick)

『和書:てぶくろ とびだすポップアップ絵本』2014/10/6
ジェシカ・サウスウィック (著), エフゲニア・イエリヤツカヤ(しかけ) (著)

『洋書:The Mitten: A Classic Pop-Up Folktale(英語)』2014/10/10
Jessica Southwick (著), Pippa Curnick (イラスト), Yevgeniya Yeretskaya (寄稿)


(感想)
 少年が落とした赤い手袋に、森の動物たちが次々と飛び込んでいくというウクライナの古典童話を題材にした素敵なしかけ絵本です☆ 
 雪の上に落ちている暖かそうな可愛い赤い手袋に、動物たちがどんどん入っていく様子がすごく面白くて、気持ちがほっこり和みます。よく見ると、赤い手袋には森の動物たちの編み込み模様があって、とても素敵なんですよね。
 遊びから戻ってきた少年は、落とした赤い手袋の中にネズミを見つけて……心がじんわり温かくなる優しい童話です。ウクライナの子供たちは、こんな素敵な童話を読んで育つのでしょうか。
 イラストも色鮮やかで可愛らしく、しかけ技法的に見ても、「飛び出し」「ひっぱり」「円盤」など色々な技法が駆使されているので、飽きずに楽しめます。表紙にはラメが使われていて、キラキラしています。
 大人も子供も楽しめる、心温まる絵本です。プレゼントにも最適だと思います☆ 

(※ここから先は、物語の核心にふれるネタバレを含みますので、結末を知りたくない方は読み飛ばしてください)
・1~2ページ目:そりをひいて駆ける少年が飛び出します(ページの開閉につれて、少年の腕が動きます)
・3~4ページ目:手袋を落としたことに気づかずに走り去っていく男の子。赤い手袋の中をのぞくと、ネズミが入っています。
・5~6ページ目:ページを開くと、モミの木が飛び出します。左ページでは、赤い手袋にウサギが入ります(引っ張りしかけ)。右ページでは、赤い手袋にキツネが飛び込みます(円盤しかけ)。
・7~8ページ目:オオヤマネコが、赤い手袋めがけて大ジャンプします(動きながら飛び出すしかけ)。左ページでは、木々の間を鳥が飛びます(円盤しかけ)。
・9~10ページ目:赤い手袋に、なんとか入り込もうとするオオカミとクマが飛び出します(動きながら飛び出すしかけ)(つまみを引っ張るともぞもぞ動きます)
・11~12ページ目:赤い手袋から飛び出してくる動物たち(クマ、キツネ、オオヤマネコ、オオカミ、ウサギ)の大きな飛び出すしかけ。
・13~14ページ目:すっかり大きくなってしまった赤い手袋を見つけた男の子。赤い手袋の中からネズミが顔を出します(動きながら飛び出してくるしかけ)。
   *   *   *
 この本のしかけを担当しているエフゲニア・イエリヤツカヤさんの他の本、『雪の結晶(Snowflakes)』、『雪の女王(The Snow Queen)』に関する記事もごらんください。

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