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第1部 本

工作(紙以外)

羊毛フェルトのふわふわ子猫―3匹とも作れる手作りキットつき(はっとりみどり)

『羊毛フェルトのふわふわ子猫―3匹とも作れる手作りキットつき』2011/11/19
はっとり みどり (著)


(感想)
 可愛い子猫のマスコットを3匹も作ることが出来る手芸キットが付録についた本です☆
 3匹は、難易度順に、1)頭部のみ(プチ)、2)頭と胴体のみ(ミケ)、3)手足つき(タマ)の猫たち。表紙を見ても分かる通り、どの子もみんな可愛いです。
 付録のキットは、すべてハマナカ製で、羊毛フェルト、フェルケット、ニードルわたわた、人形用のアイ、フェルティングニードル、フェルティングマットが入っています。ほとんどの材料が付録に入っているので、他に必要なものは、ごく普通の「手芸用はさみ」「目打ち」「手芸用ボンド」だけ。作り方説明書もついているので、これさえあれば、初心者でも羊毛フェルト作品を作ることが出来ます☆ なお針を使うので、「対象年齢15歳以上。お子様には保護者の付添いが必要です」だそうです。
 この素敵な羊毛フェルト本、数年前にたくさんの種類が売り出されていた時、すごく気になっていたのですが、難しいのかなと感じてしまって、結局、作らずにいました(汗)。でもすごくリアルな猫や犬の作り方が掲載されている『羊毛フェルトのスーパーリアルな猫と犬』を読んで、やっぱり一度は作ってみたいという気になり、あらためてこの本を買ってみたのです。
 羊毛フェルトはまったく初心者だったのですが……この本は本当に初心者に最適☆ ハマナカ製の道具も羊毛フェルトも揃っているだけでなく、一緒についていた薄い作り方の本が、とても親切に作り方を解説してくれているのです。「ニードルわたわた」などの材料から、プチ用の材料の切り取り方まで書いてあって……羊毛の材料も、洋服を作る時みたいに部品を「切り取る」んですね(笑)。なんとなく材料を必要な量だけ「むしりとる」みたいなイメージがあったのですが、「9×9センチに切り取る」と書いてあり、必要な分だけを無駄なく取り分けることが出来ました。
 ただしはさみで切り取れるのは、「ニードルわたわた」「フェルトケット」など「内側(土台)になる素材」だけで、表面になる「フェルト羊毛」は手で分けなければいけません。「手で分ける」のは、はさみで切るのとは違って、正しい分量を取り分けるのが割と大変でした。特に必要な「長さ分」を取り分けるのが……。まあ、「テキトー」でも何とかなりそうではありますが……(笑)。
 さて、材料を取り分けたら、ボディ芯となる部分をちくちく刺していきます。初心者なので、どれぐらい固く刺せばいいのか迷ってしまいましたが、説明書に直径4センチと書いてあったので、それを参考に刺し固めることが出来ました。また表紙写真は「実物大」なので、それも参考になりました。
 その後、難しく感じたのは、表面にかぶせるフェルト羊毛を均一になるよう覆って刺すところ。薄く均一にするのが、けっこう難しく感じました。また耳や尻尾をつけるための切込みを入れるところも、なかなか切込みが入らなくて大変でした。耳のような小さい部品を薄く羊毛で覆って刺すときは、針で手を刺しそうになりがちなので気をつけましょう(汗)。
 それでも耳や尻尾をつけた後で、気になる部分にさらに薄く羊毛フェルトをかぶせて、全体を刺しつけたら……それなりに、ちゃんとした形になりました☆
 最後の目や口の部分も、写真を見て、なんとか、うまく作ることが出来ました。もっとも口の部分は、最初、羊毛が多すぎて太くなってしまったので、それを取りはずして、もっと細くしたものにつけ直しましたが……羊毛が少し多めに入っているので、こういう調整ができて助かります。
 こうして、可愛い猫を作ることができました。もふもふ最高☆
 羊毛なので、毛糸編みと同じように、「秋、冬、春」にやるのが最高に楽しいと思います(夏は汗でべとべとになりそうなので、あまりお勧めしません)。
 可愛い猫たちを作ることが出来る素敵な本でした。手芸好きの方は、ぜひ一度作ってみて下さい。とっても楽しいですよ☆
   *    *    *
 別の作家の本ですが、『羊毛フェルト基礎テクニックBOOK』、『どうぶつまめぐち 羊毛フェルトで作るマスコットみたいな』、『羊毛フェルトの 愛らしい小鳥』、『羊毛フェルトマスコット魔法のテクニックBOOK』、『羊毛フェルトで作る絵本のマスコット』など、楽しい羊毛フェルトの本は多数あります。
 また道具や材料は、『ハマナカ フェルティングニードルスターターセット』、『ハマナカ ニードルわたわた』、『ハマナカ ウールキャンディ12色セット』など色々あります。

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