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第1部 本

塗り絵&脳トレ&ユーモア

塗り絵

不思議の森のWonderland パズルも遊べて心がなごむぬりえBook(anyan)

『不思議の森のWonderland パズルも遊べて心がなごむぬりえBook』2016/6/11
anyan (著)


(感想)
 緻密でかわいい物語のある塗り絵と、パズルが合体した不思議な塗り絵の絵本です。
 ページを開くと、まるで絵本のように物語がはじまります。ワンダーランドの森へと続く鍵を見つけたり、穴倉のなかで仲間の姿を探したり……物語に誘われて、不思議の森をさまよっていきます。塗り絵をしていくと、それが物語の挿絵になる……というか、絵本の中心をなすイラストになる自分だけの絵本がどんどん出来ていきます。

 しかも塗り絵の一部がパズル(番号通りに色をぬっていくとイラストが浮かび上がるパズル塗り絵)になっています☆ これが物語の謎の答えにもなっているので、いっそう楽しめるのです。普通のパズル塗り絵でも、塗り絵をする前はページに線と数字しか書いてないので、「何が出来るのかな?」という謎解きみたいな楽しさがあるのですが、この本は、それが物語の謎の答えにもなっているのですから(といっても、たいした謎ではありませんが……笑)。
 そしてそのパズル部分があまり多くなくて、だいたいは普通の塗り絵だというのも個人的には嬉しく思いました。パズル塗り絵というのは、「何が書いてあるのか」分からないのが重要なので、どうしても細密になってしまいがちだし、指定通りの色で塗らなければならないので、やっているうちにだんだん単調で面倒な「作業」になりがちなんですよね(汗)。その点、この本のパズル塗り絵部分は適度な量なので、気持ちよく楽しんで塗ることが出来ると思います。(ただしパズル塗り絵部分は、とにかく線が細かいので、老眼の方にはちょっと大変かなとも思いましたが……。)
 なおこのパズル塗り絵には、31色の色鉛筆(またはマーカー)が必要なので、始める前に36色の色鉛筆を用意するといいでしょう。指定の色は本の冒頭に一覧がある他、パズル塗り絵のあるページに、色と番号の見本が小さく印刷されているので、すごく塗りやすいです。まずはその部分を塗ってから、他の部分を自由に塗り絵するという順番で塗ると、全体の色バランスを保ちやすいと思います。というか、こんな風に一部を先に指定色で着色しておくと、物語全体の色バランスを保ちながら自分の好きな色を塗っていけるので、パズル塗り絵以外の部分も着色で失敗するのを防げそうな気がします。
 この塗り絵の本は、全体的にとてもよく考えられていて、パズル塗り絵部分を先に塗っても、他の着色の邪魔にならないように配置されているようですし、本の末尾には、パズル塗り絵の解答まであるので、塗り絵をしなくても謎の答えを知ることも出来てしまいます。とにかく親切に出来ているなーと感じました。
 指定の色で塗るパズル塗り絵も楽しめて、自分で好きな色を塗る普通の塗り絵も楽しめて、その上、出来上がると物語絵本にもなるという、何通りにも楽しめる素敵な塗り絵の本でした。お勧めです☆
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 別の作家の本ですが、『浮世絵ジグソーパズルぬり絵』、『100パズルぬりえ3ファンタスティック・カラー』、『Disney 100パズルぬりえ コンプリートコレクション』、『パズル塗り絵 猫編 Color Me CAT』、『立体パズルぬりえ フラワー編』、『川島隆太教授の 脳力を鍛える点つなぎ&パズルぬりえ100』など、パズル塗り絵の本は多数あります。
 また36色以上の色鉛筆には、『トンボ鉛筆 色鉛筆 NQ 36色』、『三菱鉛筆 色鉛筆 ユニカラー 72色』などいろいろあります。

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