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第1部 本

ペーパークラフトの本(日本の作家)

紙工作(切り紙、ペーパークラフト、モビール、他)

大人のペーパークラフト 幾何学カミカラ(中村開己)

『大人のペーパークラフト 幾何学カミカラ』2016/10/20
中村 開己 (著))


(感想)
 エッシャーの絵のような不思議な幾何学模様のペーパークラフトを作ることが出来る本です☆ しかもこのペーパークラフト作品は、あの『カミカラ』の中村さんの作品なので、幾何学的な美しい立体になるだけでなく、なんとパズルとしても使えるのです☆
 普通の大きさのペーパークラフト本としては、ちょっと高価だなあ(¥1944)と思っていたのですが(汗)、この本には、複雑な幾何学立体をパズルとしても使えるよう正確に組み立てるための、精密に両面印刷された部品用紙がついています。……というより本の厚みの四分の三以上が部品(切り取って使える型紙)です(笑)。
 内容は、作品の写真、道具、作り方の説明があり、その後は、ほぼ部品用紙(型紙)になっています。
 作ることの出来る作品は、全部で10種類(くるりん、トカゲの立方体、クマの十二面体、イルカの二十面体、リバーシブルの十二面体、鳥と魚、テトラ、カエルの十二面体パズル、ピラミッドの箱、十二面体の回転パズル)。
 残念ながらこれらの型紙は、切り取って組み立てると無くなってしまうものがほとんどです。ただしエッシャーの絵(鳥と魚の組み合わせ連続模様)によく似た感じの幾何学模様の作品だけは、型紙をネットのサイトからダウンロードできるようですし、組み立て難易度も高くないので、本の型紙を切り抜く前に、まず、この型紙をダウンロード(またはカラーコピー)して作ってみると、作り方の基本を実習で学ぶことができるので、他の作品も失敗なく組み立てられるようになるかもしれません。ぜひダウンロード(またはカラーコピー)して沢山作ってみてください。(この作品は、エッシャーの絵のように何個でも繋げられるようなのですが、本の型紙に入っているのは鳥も魚も1個ずつしかありません。沢山作ると、すごく不思議で素敵なエッシャーの絵風の立体作品が出来上がります)。表紙の絵でも分かるように、作品には組み立て難易度が高そうなものも多いし、パズルとして楽しむために正確に組み立てないといけないので、まずは鳥と魚の組み立てで、ウォーミングアップした方が安心だと思います(笑)。
 大人のためのペーパークラフト本です。組み立ては簡単ではありませんが、かなり不思議な美しい幾何学立体(カミカラ)を作ることが出来るので、パズルとして手と頭を悩ますだけでなく、飾って眺めても楽しいと思います。特に、エッシャー好きの方の場合は、「あの作品みたいなものを立体で楽しめるなんて!」という至福感を味わえること間違いなし(笑)。ぜひ作ってみてください☆
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 中村さんの他の本、『紙のからくりカミカラ』に関する記事もごらんください。
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 別の作家の本ですが、幾何学的な折り紙ができる『折る幾何学 約60のちょっと変わった折り紙』、『おりがみで楽しむ幾何図形』など、楽しい折り紙の本もあります。

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