ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(日本の作家)

もり(たかい よしかず)

『もり (ミキハウス)』2016/8/30
たかい よしかず (イラスト)


(感想)
 四季の森を楽しむ絵本です。
 昼の森は明るくて楽しい森ですが、夜の森は魔法がいっぱい☆ 黒い部分を指でこすると、魔法みたいに隠れているものを見つける事が出来るのです(特殊インクが使われています)。丈夫な厚紙でできていて、ページは折り畳まれているだけなので、全部のページを広げると、横に長い一枚の紙になる構造になっています。
 表面は「昼の森」。可愛い男の子と女の子が探検に出かけます。春の森から夏、秋、冬の森、そして最後はお菓子の家。三匹のこぶたとか、ブレーメンの音楽隊とか赤ずきんちゃんとか、いろんな童話のキャラクターがいます。このお菓子の家を見て、探検している男の子と女の子がヘンゼルとグレーテルなんだと気づきましたが……この物語って結構悲惨な話でしたよね(汗)。でも、この絵本を見ていると、なんだか楽しい童話みたいに見えてしまいます。(『赤ずきんちゃん』も……実は近くでオオカミが狙ってはいるんですが……)。うーむ……。これには、ちょっと微妙な気分になりましたが(汗)、とにかく明るくて楽しいステキな森の風景です(笑)。
 裏面は「夜の森」。この絵本はここに最大の特徴があります。画面の一部に黒いインキが塗られていて、そこをごしごしこすると(温めると)中に隠れている絵が見えてくるのです☆ ホント、魔法みたいです☆ 夜の森も春夏秋冬になっています。森の生き物たちを探しましょう☆

(この本は折り畳まれた一枚紙で出来ているので、以下のページ数は、目安です)
(表面)
・表紙:森に近い家(窓から可愛い男の子と女の子が見えます)(穴あきしかけ)
・1ページ目:森に近い家の夕方。家の中でくつろぐ男の子と女の子のイラスト。家の前の茂みに何か隠れています(特殊インク)。
・2~3ページ目:右側は森に探検にでかける男の子と女の子。左側は春の森。
・4~5ページ目:右側は夏の森。左側は秋の森。
・6~8ページ目:右側は冬の森。中央と左側はお菓子の家(童話の世界)。
(裏面)
(・1ページ目:森に近い家の夕方(表面と共通)。)
・2~3ページ目:左側は夜の森(春)。黒い葉っぱに何かが隠れています(特殊インク)。右側は夜の森(夏)。暗がりに何か隠れています(特殊インク)。
・4~5ページ目:左側は夜の森(秋)。落ち葉の下に何かが隠れています(特殊インク)。右側は夜の森(冬)。流れ星の夜空に崖の上から何かが吠えます(特殊インク)。
・裏表紙:クマと女の子と鳥のイラスト
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 たかいさんの他の本、『にんきものごっこ』に関する記事もごらんください。
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 たかいさんは、他にも光るインク絵本の『うちゅう (ミキハウス)』や、ミキハウス とびだすミニブックシリーズの『のりもの』、『ようかい』、『どうぶつ』、『うみ』や、『ふしぎなかぎ』などの絵本を出しています。
 別の作家の本ですが、ミキハウスからは『ぼくのきせかえセット』、『わたしのきせかえセット』などの絵本(マグネットブック)も発売されています。

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