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第1部 本

健康&エクササイズ

なぜ、「これ」は健康にいいのか?(小林弘幸)

『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』2011/4/21
小林弘幸 (著)


(感想)
 自律神経のコントロールが体の免疫力を最大限に引き出すことを医学的に解き明かし、その方法を教えてくれる本です。
 誰もが病気になんかなりたくない、と思いながら生きています。でも実際には、病気になりやすい人となりにくい人がいます。この違いはどこにあるのでしょうか? 自律神経研究の第一人者として知られる医師の小林さんは、「自律神経系」に注目しました。
 体がもっともよい状態で機能するのは、実は、交感神経も副交感神経も、両方が高いレベルで活動している状態のときなのだそうです。つまり交感神経と副交感神経のバランスを上手くコントロールできるようになれば、病気になりにくくなる……自律神経のバランスを整えることで、心身の調和がとれ、潜在能力も含めた「持てる能力」のすべてを100パーセント出し切れるようになるのだとか。
 そして自律神経をコントロールするポイントは、「ゆっくり」を意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きることにあるのだそうです。
 この本では、自律神経をコントロールすることに主眼をおいた健康法をいろいろ教えてくれます。例えば、「朝一番にコップ一杯の水を飲む」、「十分な睡眠をとる」、「一日三回の食事がベスト」、「お酒を飲むときは同量の水を飲む」、「笑う(口角を上げる)」、「夕食後の「最低三〇分の散歩」が理想的な運動」などの方法で、その理由も詳しく説明してくれるので、すごく納得できました。
 ただしこの本では、「「健康」ということを考えるのであれば、呼吸が浅くなってしまうような運動はよくありません。」と言って、「ジョギングよりウォーキングのほうが健康効果は断然高い」としてジョギングのような強めの運動を勧めていません。この点は、このサイトで紹介している他の健康に関する本(『脳を鍛えるには運動しかない!』など)と少し違っていますが、この本では「交感神経」ではなく、「副交感神経」を高めることを主眼としていますので、このような意見になるのも当然なのでしょう。
 運動は「筋力をつける」「交感神経を高める」のに役に立ちますので、健康な方が、より健康になるためには、強めの運動をすることも必要だと個人的には考えています。でもこの本を読んで、「副交感神経」の機能が衰えている方には、激しい運動は逆効果になるのかもしれないとも感じました。自分の健康状態に合わせて、運動や食事などの生活習慣を考えることが大事なのでしょう。
「副交感神経が低下すると、血管の老化が進み、同時に免疫力も低下し、体は病気になりやすい状態になってしまう」のだそうです。また「腸内環境が悪化すると太りやすくなる」のだとか……いつまでも健康であり続けたいので、血流を良くして副交感神経を高めるよう、生活習慣を整えていきたいと思いました。
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 小林さんの他の本、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』、『一流の人をつくる 整える習慣』、『医者が考案した「長生きみそ汁」』に関する記事もごらんください。
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 この本には、より新しい文庫版もあります。また小林さんは、他にも『人生を決めるのは脳が1割、腸が9割! 「むくみ腸」を治せば仕事も恋愛もうまく行く』、『自律神経を整える 「あきらめる」健康法』などの本を出しています。
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 別の作家の本ですが、『「稼げる男」と「稼げない男」の健康マネジメント』、『オトナ女子の不調をなくすカラダにいいこと大全』、『「食事」を正せば、病気、不調知らずのからだになれる ふるさと村のからだを整える「食養術」』、『決定版 何度も作りたい体にいい!健康レシピ365品』、『体にいい 時短おかず』など、健康に役立つ本は多数あります。

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