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アニマルトラッキング入門(外川英樹)

『アニマルトラッキング入門 (NEW OUTDOOR HANDBOOK)』 2016/5
外川 英樹 (監修)


(感想)
 フィールドに残る痕跡から、野生動物のことを知る方法を教えてくれる本です。入門書なのでとても分かりやすく書かれているだけでなく、アニマルトラッキングに関する基礎知識から、装備、撮影術までと総合的な解説をしてくれているので、すごく参考になりました。
 動物や水族館で生き物を見るのは好きで、昆虫も苦手ではないほうですが、山で鳥の声を聞いても、「なんていう名前の鳥かな?」とほとんど名前が分からないレベルの初心者です。以前、スキー場のリフトの上から雪原の小さい足跡を見て「たぶんキツネだろうな……」と想像したことがありましたが、この本を読んで、やっぱりそうだったと、ようやく確信できました(汗)。
 この本を読むと、動物の足跡などの痕跡から、野生動物の生態を辿る方法を知ることが出来ます。
 ただ……動物の足跡は、雪原やきれいにならされた畑の上なんかでは見つけやすいのですが、落ち葉の積もった山道などでは見つけにくいんですよね。ということで……アニマルトラッキングで見つけやすい痕跡というと、フンや食跡も重要なサインになります。……このあたりまで読んで、軟弱な私は「うーん……」となって、実際にアニマルトラッキング活動を始めるのを早くも断念してしまいましたが(汗)、内容自体はすごく興味深かったです。
「序章 アニマルトラッキングをはじめよう」や「第1章 アニマルトラッキング 情報編」では、アニマルトラッキングで気をつけるべきマナーや、足跡・糞などの見分け方などの基礎知識を学べます。
 そして「第2章 体験編 富士五湖周辺観察ルポ」では、実際に富士五湖周辺を観察した時の様子が写真付きで紹介されるので、アニマルトラッキングがどういうものかを具体的にイメージできます。
 さらに「第3章 野生動物の生態 小型哺乳類編」、「第4章 野生動物の生態 中・大型哺乳類編」、「第5章 野生動物の生態 野鳥編」では、野生動物の写真とともに、生息域や痕跡などが解説されます。
 そして「第6章 アニマルトラッキング 装備編」では、季節ごとの服装や装備について、「第7章 野生動物撮影術」では、撮影の仕方を教えてもらえます。そして最後には「付録 アニマルトラッキング用語辞典」もあるという、とても総合的な内容です。
 山歩きが好きな方は、この本を読むと、山歩きの別な楽しみ方を見つけられるかもしれません。ただしアニマルトラッキングのために「けもの道」を歩く場合は、道迷いをしてしまう危険性があるので、十分に気をつけて欲しいと思いますが……。
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 別の作家の本ですが、『アニマルトラック&バードトラックハンドブック』、『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』、『哺乳類の足型・足跡ハンドブック』、『鳥の足型・足跡ハンドブック』、『フィールドで出会う哺乳動物観察ガイド: 生態写真でわかる探し方や見わけ方のポイント』など、動物の観察を楽しむための本は多数あります。
 また、『動物 新訂版 (講談社の動く図鑑MOVE)』、『DVD付 新版 動物 (小学館の図鑑 NEO)』はDVD付きの動物図鑑です。

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