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山のトラブル体験入門 登山の教科書(中井正則)

『山のトラブル体験入門 登山の教科書』2015/9/19
中井 正則 (著)


(感想)
 登山でのさまざまなトラブルから自分の命を守るための基礎知識を教えてくれる本です。低山ハイクから沢登り、雪山登山まで、安全に山登りを楽しむ実用的な知識が満載。30年以上のキャリアを持つ登山家の中井さんがご自身の経験に基づくノウハウを惜しみなく公開してくれます。
 インターネットで登山に関する情報を簡単に得られ、登山道具もどんどん進歩している現在、登山が身近なレジャーになりつつあります。……が、登山は本来「自己責任」で行うもので、そこには多くの危険が潜んでいることを忘れてはいけません。
 この本は『登山の教科書』の名にふさわしく、「第1章 出かける前にしておくこと」、「第2章 登山用品とその使用法」で登山への準備を、「第3章 危険を避ける動物編」、「第4章 危険を避ける植物編」、「第5章 危険を避ける自然現象編」、「第6章トラブル対処法健康編」、「第7章トラブル対処法」で危険の避け方やトラブル対処法を、「第8章 登山とトレーニング」、「第9章 登山と栄養」で登山に必要な体力作りや健康法を、「第10章 沢登り」、「第11章 岩登り」、「第12章 積雪期登山」で上級編の登山を、そして最後の「第13章 山の上で法律論」で登山での法的責任などをと、すごく網羅的・総合的に解説してくれます。
「山岳保険」という保険があることを、この本で初めて知りました(汗)。
 また随所に、登山関連の新聞記事やご自身の経験談が囲み記事で挿入されているので、登山の危険性などについて、具体的に現実のものとして受け止めることが出来たのも良かったです。
 動物の危険性だけでなく、火山ガスや紫外線の危険性もあるのですね。火山ガスは目に見えないので、本当に怖いと思いました。
 実を言うと本格的な登山をしたいとまでは考えていないのですが(汗)、登山関連の本にはすごく興味があります。というのも「登山」の本を読むと、危機の時のサバイバル感覚を磨けるような気がするからです。都市に住んでいると忘れがちな「厳しい大自然」との付き合い方を、知識として知っておくことは無駄ではないと思っています。この本は、普通の登山だけではなく、雪山や川との付き合い方も学べるので、そういう意味でも、すごく参考になりました。雪や氷の危険性は、北国で生活したことがないと、なかなか実感としてはとらえられないものですから……。
 巻末には、登山用語集や推薦図書、推薦ウェブサイトの一覧もあります。
 これから登山を始めようと思っている方は、ぜひご一読ください☆
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 別の作家の本ですが、登山関連の本には他にも、『「山の知識検定」公認BOOK 安全登山の基礎知識』、『単独行のTIPS 100 (山登りABC)』、『50歳からはじめる山歩きの教科書』、『50歳からはじめるハイキングの教科書』、『50歳からはじめるハイキングの教科書』など多数あります。

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