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第1部 本

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悪質商法のすごい手口(国民生活センター)

『悪質商法のすごい手口―ここまで巧妙ならみんなだまされる!知っておきたい被害の実態と対処法』2009/4
国民生活センター (監修)


(感想)
 年間100万件を超える、全国の消費生活センターに寄せられる消費者相談の事例(巧妙・悪質な手口の数々)を通して、悪質商法の被害にあわないようにする方法や対処法を独立行政法人国民生活センターが解説してくれる本です。内容(目次)は以下の通りです。
1 「自分は大丈夫」、その自信がいちばん危ない
2 高齢者の相談件数第1位!悪質「訪問販売」
3 身に覚えがない請求が来た!巧妙化が進む架空請求・振り込め詐欺
4 高齢者だけじゃない。中年世代も悪質商法に狙われている
5 必ず儲かる!利殖の裏には悪質業者が待っている
6 保険、銀行、有名企業…でも、こんな被害が
7 まだまだある!知っておきたい手口いろいろ
8 一度被害にあった人が狙われる「二次被害」「次々販売」
9 だまされた!さあ、どうする?知っておきたい対処法
   *
 この本を読んで、悪質商法にはいろんな手口があるのだなと実感しました。
 私自身も電話や訪問で、悪質業者らしき人から勧誘を受けたことが何度もあります。
 例えば、布団の無料クリーニングの勧誘をされた時は、初老のご婦人が突然訪れてきて、「今、布団の無料クリーニング・キャンペーンをやっています」と言うので、「いいえ、結構です。必要ありません」とお断りしたのですが、「いや、怪しい者ではなく、近所でこのようなサービスを始めたので……」と勧誘を続けてきて、長話になりそうな雰囲気だったので、「結構です。失礼します」とドアを閉めたら、ご婦人の態度が一変、ヒステリックに「まだ話の途中でしょ! なんて失礼な人なの!」とその場で逆ギレして怒鳴り始めました。うわ、近所迷惑だなと閉口しましたが、考えてみれば、このような怖いご婦人に、布団を渡さずに済んで本当に幸いだったと思います(笑)。また、怒鳴り声での近所迷惑についても、ご近所の人々に、「変な人が訪問勧誘して回っている」という警告を(ご婦人自身が)発したことになったわけで、むしろ良かったのだと思います。
 悪質商法をしている方は、このような「脅し」をかけてくることも多いようですが、どんな時にも毅然としてお断りしたいものです。
 また一見すると悪質商法とは思えないような人が、「電気保安協会です。4年に1回は検査に来るんですよ」と言ってくる手口があるそうで、これに関しては、本当に4年に1回、電気設備の点検を行う財団法人の電気保安協会が実在します(もちろん悪質業者ではありません)。が、それを悪用して「無料点検」したあげくに、漏電のおそれがあるといって工事(?)をして代金を請求してくる悪質業者もいるようなので注意しましょう。
 その他にも、いきなり注文していない商品を宅急便で送りつけられた場合の対処法(14日間は保管した方が良い)など、とても参考になりました。
 とにかく、実際に被害にあったり、高齢者に被害を相談されたりした時には、住んでいる自治体の「消費者生活センター」へ相談すると良いそうです(相談は無料)(地域によって名称は多少異なる場合あり)。このセンターの連絡先も、巻末に一覧表で掲載されています。
 とても参考になる情報が多いと思いますので、ぜひ読んでみてください。
 悪質商法の被害者にならないよう、お互いに気をつけたいものですね☆
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 国民生活センターは他にも『くらしの豆知識〈2016〉など本を出しています。
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 別の作家の本ですが、消費者トラブルを防ぐのに役立つ本には他にも『Q&A 高齢社会の消費者トラブル 悪質商法、住まい、ネット取引、金融商品、保険、葬儀・お墓、振り込め詐欺』、『誌上法学講座―割賦販売法を学ぶ 単行本』、『誌上法学講座―特定商取引法を学ぶ』、『図解で早わかり 最新 消費者契約法・特定商取引法・割賦販売法のしくみ』、『すぐに役立つ Q&Aと書式でスッキリ!悪質商法の手口と実践的解決法84』など多数あります。

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