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第1部 本

文学(絵本・児童文学・小説)

絵本・児童書(日本・池田あきこ)

ダヤン、わちふぃーるどへ―わちふぃーるど物語

『ダヤン、わちふぃーるどへ―わちふぃーるど物語〈1〉』2002/10
池田 あきこ (著)


(感想)
 わちふぃーるど創世にまつわる秘密が解きあかされていく大長編シリーズの一作目です(わちふぃーるどと言うのは、猫のダヤンやジタン、ウサギのマーシィなどが住む不思議な架空の国の名前です)。
 池田さんの初めての長編シリーズですが、この一作目は「短編の連続」という形になっているので、とても読みやすく、ダヤン、ジタン、マーシィ、イワンなどの主要なキャラクターとの関係もよくわかるので、わちふぃーるど世界への入門書としても最適だと思います。
 この『ダヤン、わちふぃーるどへ―わちふぃーるど物語〈1〉』は、「第一部 猫のダヤン」、「第二部 タシルの仲間たち」、「第三部 ダヤン、はじめての冒険」の三部からできていて、第一部は、ダヤンの誕生から、わちふぃーるどに至るまでの物語、第二部は、タシル(わちふぃーるどでダヤンが暮らす街)でのダヤンの仲間たちとの生活、第三部は、ダヤンがアルス(地球)から持ち込んでしまったヒマナシという困った虫を追い払う冒険物語です。
 長編シリーズの1冊目ですが、それぞれのお話は、この本だけで一応完結しますので、安心して楽しめます(笑)。でも、しっかり謎めいた伏線も提示されているので、続きが読みたくなります。
 嵐の晩、雷鳴とともに生まれた猫のダヤン。稲光が光ったときに『ダヤン』という声がして、どうやら名前は生まれる前から決まっていたようだけど、それはなぜ?
 ダヤンの飼い主リーマちゃんのひいひいおばあちゃんは、昔、わちふぃーるどで大魔女をしていたらしいけど……いったい何者?
 バイオリンを弾くカッコいい猫のジタンは、ダヤンがわちふぃーるどに来ることを、前から知っていたようだけど、それはなぜ?
 その他にも、月に乗って飛ぶヘンテコな月のおばさんとか、親切なワニのイワンとか、天然なねずみのウィリーとか……魅力的なキャラクターがいっぱい☆ ヨールカの雪の魔法の扉とか、影喰いの森とか、謎めいたキーワードにも心が躍ります。
 そして、挿絵はもちろん池田さんの不思議な雰囲気のある楽しいイラスト(白黒の線画)です☆
 この最初の長編シリーズは、全部で7冊。それぞれのタイトルは次の通りです。
『ダヤン、わちふぃーるどへ』
『ダヤンとジタン』
『ダヤンと時の魔法』
『ダヤンとタシルの王子』
『ダヤンとハロウィーンの戦い』
『ダヤンと王の塔』
『ダヤン、タシルに帰る』
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 池田あきこさんの他の本、『ダヤンのタロットカード』、『ダヤンから256のおめでとう』、『ポップアップ絵本 ダヤンのたんじょうび』、『ダヤンのめいろ』、『ダヤンの塗り絵』、『ダヤンの絵本づくり絵本』に関する記事もごらんください。
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 わちふぃーるどの長編シリーズの本は、『ダヤンとジタン―わちふぃーるど物語〈2〉』、『ダヤンと時の魔法―わちふぃーるど物語 3』、『ダヤンとタシルの王子―わちふぃーるど物語』、『ダヤンとハロウィーンの戦い―わちふぃーるど物語』、『ダヤンと王の塔―わちふぃーるど物語』、『ダヤン、タシルに帰る - わちふぃーるど物語』へと続きます。

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