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第1部 本

文学(絵本・児童文学・小説)

絵本・児童書(日本・池田あきこ)

英国とアイルランドの田舎へ行こう―ダヤンのスケッチ紀行

『英国とアイルランドの田舎へ行こう―ダヤンのスケッチ紀行 (中公文庫)』2000/5
池田 あきこ (著)


(感想)
 池田あきこさんの英国とアイルランドの田舎でのスケッチ紀行です☆ これは、絵本や児童書ではありませんが、イラスト満載の本(カラーのスケッチ紀行第二弾)なので、ここで紹介させていただきます。
 今回の旅は、架空の国「わちふぃーるど」の「タシルの街」や「フォーンの森」を探す旅。「それならアイルランドへいかなきゃあね」という妹さんの一言で、伝説と妖精話の宝庫であるアイルランドと、同じように妖精伝説のあるイギリスの田舎町をめざすことになったそうです。
 ただし……探す場所が、英国とアイルランドの「田舎」ということは……鉄道などの交通手段では不便でしょうがない、ということで……池田さんと妹さんは、なんと「レンタカーでの旅」を決断しました。第一弾のモロッコ紀行でも度胸に感心しましたが、今回もさすがです。妹さんがハンドルを握って、池田さんが地図を見ながら目的地を目指すという、ガイドブックにはないような情報や、地元感あふれたスケッチ紀行です☆
 イングリッシュガーデンでアフタヌーンティーを楽しみ、地図で見つけた「わちふぃーるど(池田さんの創作した架空の国とは綴りが違いますが、読み方が同じになる場所が実在していたそうです)」に出かけ、羊たちの群れに行く手を阻まれたり、妖精に道を迷わされたりして、さまよう旅。ミュージックパブに入って、どことなく懐かしく聞こえるケルト音楽を聴き、楽しくて優しい人々の表情をスケッチしていきます。
 活き活きした旅のスケッチと、ダヤンによる解説イラストなどが、とても素晴らしい旅の記録です。
 さらに巻末には「諸事情ページ」があり、英国とアイルランドのB&B(宿)や、食べ物、ドライブ、鉄道、スケッチに関する情報ものっています。これを見ていると、なんだか行きたくなってしまいました☆
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 池田あきこさんの他の本、『ダヤンのタロットカード』、『ダヤンから256のおめでとう』、『ポップアップ絵本 ダヤンのたんじょうび』、『ダヤンのめいろ』、『ダヤンの塗り絵』、『ダヤンの絵本づくり絵本』に関する記事もごらんください。
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 この本には、加筆を加えた新しい本『ダヤンの絵描き旅 イギリス・アイルランド』もあります。
 猫のダヤン・シリーズでは、付録つきの雑誌や本ががたくさん出ています。ここでは、そのうち『猫のダヤン ウォールシールBOOK』、『猫のダヤン クッションカバーセットBOOK』など、インテリア用品の付録がついたものを紹介します。

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