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第1部 本

文学(絵本・児童文学・小説)

絵本・児童書(日本)

ちひろのアンデルセン

『文庫ギャラリー ちひろのアンデルセン (講談社文庫)』
1994/4/21
いわさきちひろ絵本美術館 (編集)


(感想)
 ふんわりと美しい、いわさき ちひろさんのイラストと、アンデルセンの童話のエッセンスを、色鮮やかにカラーで楽しめる、お得な文庫本です☆
 『人魚姫』『赤いくつ』『絵のない絵本』など、くり返し描いた作品を中心に、ちひろさんの描いたアンデルセンの様々なお話の絵を一度に見ることができるだけでなく、彼女自身が語った言葉や取材旅行記などで、アンデルセンやイラストを描く仕事への思いを知ることが出来ます。
 ただし、この本で紹介されるのは、アンデルセンの童話絵本のほんの一部だけなので、絵本がわりに楽しむことは出来ないと思いますが……。(絵本の内容をすでに知っていると、この本の挿絵がどこで使われているか想像がついて、より楽しめると思います)。
 アンデルセンの童話は悲しいものが多いけれど、愛らしい子供の姿に、柔らかな鉛筆の線と、鮮やかなのに優しく滲む水彩の色……ちひろさんの真髄がたっぷり詰まったこの小さな本は、ふと手に取って眺めるたびに、とても癒されます……☆
   *    *    *
 いわさき ちひろさんの素敵な画集はたくさん出版されています。
 『ちひろの絵のひみつ』は、ちひろさんの制作プロセスや際だったデッサン力から名作を解明してくれる本です。
 また『ちひろBOX』は、いわさきちひろ没後30年記念に、作品280点余を収録した本。『ちひろ 花の画集』、『ちひろ 春の画集』、『ちひろ 夏の画集』、『ちひろ 秋の画集』、『ちひろ 冬の画集』は、それぞれ花や四季をテーマにした作品を集めた画集です。
 さらに『花とこども (講談社ポストカード・コレクション)』などの絵葉書集もあります。

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