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第1部 本

ビジネス・仕事力向上

仕事に活かす“論理思考”

『仕事に活かす“論理思考” (ちくま新書)』2005/1/1
本田 有明 (著)


(感想)
 仕事に活かせるさまざまなアイデアが満載の本です☆
 『仕事に活かす“論理思考”』というタイトルから、論理的思考について教えてくれる本かと思っていたのですが(汗)、どちらかというと仕事に役立つエッセイ集みたいな感覚で、喫茶店で、すごく仕事が出来て尊敬できる知り合いのおじさんから「そういえば、こんなことがあったんだよ」と会社で起こったさまざまな問題について(事例をあげての)四方山話を聞いているという感じでした。
 「へえー」と気楽な気分で聞いていると、「え? これは役に立ちそう」と思わずメモりたくなる話が、次々繰り出されてきます☆
 例えば、転職の相談を受けた時には、実際に相談にのる前に、現在の会社と仕事に関するバランスシート(プラスと評価できる要素とその反対の要素を同じ数だけ列挙)を作ってきてもらうとか、試験に合格したいが残業も多い上に誘われると飲み会に行ってしまうという悩みには、遠方に引っ越すという解決法(終電を理由に残業や飲み会を断りやすくなるとともに、通勤時間を勉強時間に当てることが出来る)を与えるとか、本当に役立つ話がいっぱい☆ 困った時には、こんな人に相談したいと思ってしまいました(笑)。
 なかでも印象に残ったのは、人間関係などで悩んだ時の解消法として、「正確な現状認識→方法論の選択→判断と意思決定」という問題解決の手順をふむというもので、その理由として、(人は計画的に行動を起こしているときは、じっとり悩まなくなる)ことをあげていたことでした。
 この方法に、なるほど、とすぐに頷けたのは、自分もこれを使った経験があったからです(汗)。もやもや悩んでいた時、ふと、悩みの状況を書きだしてみたら、なんだか少し冷静になり、列挙された状況を整理分析しているうちに、だんだん仕事モードでの「問題解決」をこの悩みにも適用できるような気になり、徐々に精神的に安定してきたのです。
 この他にも、論理をふくらませる技術や発想の方法(三点発想方法など)の紹介とか、会社の問題の整理・解決の手順とか、残業ゼロを会社に広める方法とか、役に立つアイデアやヒントがぎっしり☆ 暇な時に、一度、読んでおいて損はない本です。
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 本田さんは、他にも、『20代で身につけたい仕事で自信を持つための6つの力』、『上司になってはいけない人たち (PHPビジネス新書)』、『 人材育成の鉄則―人を動かす30のヒント』、『部下の力を引き出す できる上司の心得帖』、『ソクラテス・メソッド---説得せずに“YES”がひきだせる!』など、社会人にとても参考になる本を多数出しています。
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 別の作家の本ですが、マンガで仕事に役に立つことが楽しく学べる本には、『マンガでやさしくわかる課長の仕事』、『マンガでやさしくわかるNLPコミュニケーション』、『マンガでやさしくわかるNLP』など多数あります。

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