ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

描画参考資料

月の夜に

『月の夜に (小学館文庫)』1999/3/1
竹下 育男 (著)


(感想)
 文庫版で楽しめる美しい月の写真集です。手元に置いて使いやすい小さな本ですが、びっくりするほどさまざまな月の色や表情を見ることが出来ます。
 「銀色の夜に」をはじめとする、全7色をテーマとした夜空の月を楽しめます。
 たとえば「銀色の夜に」では、大きく銀色に輝く月や、皆既月食・部分月食が楽しめ、「菫色の夜に」では、冬木立に浮かぶ三日月や湖の夜明けが、「水色の夜に」では、桜やビル街の青空に浮かぶ白い月が、「金色の夜に」では、夜の海に浮かぶ月明かりや、山の縁から顔をだす十五夜の月の輝きを、「翠色の夜に」では、夜空に描かれた月の軌跡を、「瑠璃色の夜に」では、薄明の夜景に小さく浮かぶ三日月や中秋の名月を、そして「紅色の夜に」では、夕焼けに燃える空に浮かぶ月を、さまざまな風景や星空とともに堪能できます。
 とても美しい写真集なので、これらの月をただ眺めるだけでも癒されるのですが、描画用の参考資料としても使えると思います。また月が出て来る物語を作るときに、窓を開けて思い通りの姿の月が見えれば最高なのでしょうが、必ずしもそううまくはいかないので(汗)、そのシーンを思い描くときの参考としても、このような写真集を活用できるのではないでしょうか。
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 星空などの撮影はとても高い技術力が必要ですが、『星・月・夜空の撮影術 (玄光社MOOK)』、『驚きの星空撮影法: デジタル一眼と三脚だけでここまで写る!』、『デジタルカメラによる月の撮影テクニック: 撮影の基本から画像処理まで』、『スローシャッターバイブル (玄光社MOOK)』、『スローシャッター・バイブル2 (玄光社MOOK)』などは、とても参考になると思います。
 また月を眺めて癒されたい方には、『お月見日和 ~落ちこんだ夜は月を見上げて』などの写真集が、月のことをもっと知りたい方には、『月の歩きかた』、『月の地形ウオッチングガイド』など、参考になる本が多数あります。

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