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第1部 本

教育(学習)読書

レバレッジ・リーディング

『レバレッジ・リーディング』2006/12
本田 直之 (著)


(感想)
 ビジネス書の読み方・活用の仕方を教えてくれる本です。
 タイトルの『レバレッジ・リーディング』とは、「本を読んで、そこに書かれているノウハウを自分流に応用し、実戦で活用すること。そうすることで、試行錯誤に時間や労力を使うのではなく、結果を出すために時間や労力を使うことができるようになる。自分の「やる気」に他人の知恵や経験というレバレッジ(てこ)をかければ、何十倍や何百倍の結果を出すことができる」ということだそうです。
 この本では「速読」ではなく「多読」を推奨しています。目的に合うジャンルの本を多読することで、新しい情報を得られるだけでなく、そのジャンルに詳しい複数の人の視点から物事を考えることも出来るようになるからです。そして「多読」のためには、本の目次などをまず一度読んで概略をつかんでから、その本を読む目的をもう一度明確にして、本文を読み始めると良い、と教えてくれます。するとポイントが目に入るようになり、必要以外の部分を読み飛ばすことが出来るのです。大事だと思うところには、必ず印をつけながら読みます。
 ところで、レバレッジ・リーディングで最も大事なのは、実はこの「多読」の方法ではありません。多読でメモした部分の「実践」です。自分への投資として多読するのは知識を増やすためではなく、それを資産として活かすためなのです。そのためには、本に線を引いたり余白にメモしたりした部分をパソコンに打ち込んで自分だけのメモとして印刷して、隙間時間に何度も読んで実践するように努力する、これが最も重要だということを本田直之さんは強調しています。
 この本は「本を大切に読む」ことへの意識を変えてくれます(大切に読むとは、きれいに読むのではなく、印をつけて汚して読むことだそうです)。
 また、本の探し方から活用の仕方まで、本当に具体的に実践的に教えてくれるので、とても参考になります。各章ごとに「まとめ」がありますので、忙しい方は「目次」と「まとめ」をレバレッジ・リーディングしましょう(笑)。
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 本田直之さんの他の本『何を捨て何を残すかで人生は決まる』、『レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則』に関する記事もごらんください。
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 本田直之さんは、他にも『レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』、『レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術』などの本を出しています。
 また、本田直之さんが本書の中で推薦しているビジネス書のうちの一部、『フリーエージェント社会の到来』、『プロフェッショナルマネジャー』、『ドラッカーの実践経営哲学』、『戦略「脳」を鍛える』、『増補改訂版 V字回復の経営―2年で会社を変えられますか』、『新版 人生を変える80対20の法則』も以下に紹介します。

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