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第1部 本

自己啓発・古典&定番

カーネギー 心を動かす話し方

『カーネギー 心を動かす話し方―一瞬で人を惹きつける秘訣』
2006/02
デール カーネギー (著), 山本 悠紀子 (監修), Dale Carnegie (原著), 田中 融二 (翻訳)


(感想)
 聞き手の心を動かす話し方について教えてくれる本です。『カーネギー 話し方教室』として、半世紀にわたるロング&ベストセラーを続けている古い本の新装版ですが、今でもとても役に立つので、ここで紹介させていただきます。
 プレゼンテーションの本というと、パワーポイントの使い方とか声の抑揚の仕方などの技術を教える本を思い浮かべるかもしれませんが、この本が教えてくれるのは、聴衆に向かって話しかける時の心構えなどの基本原則です。
 聴衆の心を動かすためには、「映像が浮かぶような具体的な言葉を使って、実例をたくさん使う」、「自分が真剣に考えていることを主題に選び、感情を表現する」、「聴衆が関心を持つ話題を織り込む」などの手法を使うと良いと教えてくれますが、その真髄は、「借り物の話ではなく、自分自身の経験や学びで得た話題について真心をこめて話す」ところにあるのではないかと思います。
 また、話し方の基本原則だけでなく、例えば、自意識過剰への対処の仕方として、「演劇の練習を取り入れる」などの教えもあり、なるほどなー、演劇ならあらかじめ用意された台詞があるので人前で話しやすいし、まず人前で話すトレーニングを積むうちに、過剰な自意識が軽減されていくかも、と納得させられます。
 このように、デール カーネギーさんが長年続けてきた話し方教室で培ったノウハウを惜しみなく披露してくれるので、スピーチ全般の心得について網羅的に知ることが出来ます。スピーチが苦手だ……と思っている方は、ぜひ一度目を通してみてください。
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 カーネギーさんの他の本『人を動かす』『人を動かす2』に関する記事もご覧ください。
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 カーネギーさんの話し方の本には、この他にも『カーネギー話し方入門 文庫版』などもあります。
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 また、他の作者の本ですが、プレゼンテーションに役にたつ本は他にも『ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」』、『論理的に話す技術 相手にわかりやすく説明するための極意』、『流れがわかる学会発表・論文作成How To 改訂版 ―症例報告、何をどうやって準備する?』などいろいろあります。
 また効果的な話し方を教えてくれる本として『営業の魔法―この魔法を手にした者は必ず成功する』もあります。

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