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第1部 本

絵本づくり

絵本つくりかた(プロの現場から学ぶ!)

『絵本つくりかた (プロの現場から学ぶ!) 』2013/1
つるみ ゆき (著)


(感想)
 絵本のつくり方の概要がよく分かる本です。絵本の製本から内容の作り方、表現方法まで幅広く網羅的に、写真やイラストを多用して分かりやすく説明してくれています。説明文は長くありませんが、的確につぼを押さえているので、初めて絵本を作りたい方の入門書にも、絵本作り経験者の方のカタログ的参考書としても活用できると思います。
 本は、次の5章から構成されています。
 1 絵本の基本
 (絵本の各部(とびらや小口など)の名称や、制作上の約束事、印刷や製本など。絵本制作関連の専門用語や、紙が本になるまでの流れ、商業出版での入稿方法など、絵本のプロの現場の一般常識について教えてくれます。また、自分で出来る製本方法もイラストで紹介されているので、家庭で絵本を作る時の参考にもなります)
 2 絵本を作ってみよう
 (実例をもとに、絵本づくりの過程(テーマを決め→それに沿って材料を集め→骨組み(プロット)を作り→ダミー(試作品)をつくってめくって読む→下描きして配置や色を確かめる→本描きする→表紙を選ぶ)についてそれぞれ解説してくれます。
 3 絵本作りのヒント
 (アイデアの出し方、話のまとめ方、ページの配置、キャラクター作り、絵の描き方、感情表現の仕方、色使い・レイアウトのコツ、制作進行のヒント(壁に飾る)など、絵本作りに役立つヒントを教えてくれます)
 4 絵本の表現方法
 (絵本に使われる様々な画材や技法の紹介。線を描く画材や絵の具・デジタル彩色の他、切り絵・コラージュ・版画・パッチワーク・刺繍・染色・写真などの技法に関する簡単な紹介もあります。また、パラパラ絵本、一枚紙で作るミニ絵本、ジャバラ絵本、しかけ絵本、ポップアップ・カードに関する簡単な作り方説明もあるので、家庭で作って楽しむことが出来ます☆)
 5 みんなに見せたい
 (制作した絵本をデジタル化して出版する方法の紹介。DTPソフト(InDesign CS5)でPDF化する方法と、「パブー」で作品を発表する方法を教えてくれます)
 ※パブーとは、インターネット上で電子書籍の制作販売を行っているWebサイト。
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 つるみ ゆきさんは、はじめてであうえほんシリーズの『ルネちゃんおして』、『ルネちゃんひっぱれ』などの絵本もだしています。このうち『ルネちゃんひっぱれ』が、本書の2章の絵本作りの実例として使われています。
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 また他の作者の本ですが、電子書籍(特にKindle)を作る時に参考になる本には、『Kindle自費出版完全ガイド』、『最新2014年調査Kindle自己出版~KDPの優しい手引き~』、『Kindle本を作成するには』、『誰でもKindle出版~電子マンガ・絵本・画集・写真集の作り方!』、『綺麗なKindle本に直接変換できるワード文書の作り方:Wordを電子書籍出版ツールに変える詳細設定術と使用術』、『一万冊売ってわかった!電子書籍を売る方法』などがあります。なお、これらの本はすべてKindle版ですので、購入時にはご注意ください。

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