ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

しかけ絵本(海外の作家)
 ※日本語の本(翻訳版)もあります

その他の海外の作家

The Pop-Up Book of Ships

『洋書:The Pop-up Book of Ships(英語)』2011/9
David Hawcock (著), Eric Kentley (著)


(感想)
 船舶の歴史に関する図鑑のしかけ絵本です。歴史に関する説明も、絵本としては、かなり詳しいのですが、とにかく船のしかけが凄いです☆
 波を蹴立てて旋回する大型帆船やら、大型蒸気船やら、大きなしかけが次々に飛び出します。そして……圧巻は戦艦! 見開きページの横幅を超えて、大迫力で立ち上がります! こんなに広く立ち上がるしかけは初めて見ました。
 解説記事の詳細さも、しかけの見事さも、とても素晴らしいしかけ絵本です☆ 子供ももちろん楽しめますが、どちらかと言うと、大人向けのしかけ絵本だと思います。

・1~2ページ目:中央に、大航海時代の帆船GOLDEN HIND(イギリスのガレオン船)が、波をけたてて旋回します。このひねり立ちする帆船のページは、少し閉じにくいので、丁寧に船を回すようにして閉じましょう。左下に、昔の中国の船の小さいしかけ絵本(3ページ)。
・3~4ページ目:中央に、イギリスの戦艦HMS Victoryの模型。船内で大勢の船員が働く様子が眺められます。左下に、アルマダの海戦の艦隊の小さいしかけ絵本(3ページ)。右下に、アメリカ海軍のコンスティチューション (帆走フリゲート)の小さいしかけ絵本(3ページ)。
・5~6ページ目:中央に、海洋貿易に活躍する快速帆船カティサーク。左に、2マストの快速帆船Floricの小さなしかけ絵本(3ページ)。左に、蒸気船Great Easternの小さなめくりしかけ。
・7~12ページ(見開き+両側折り返し)目:とにかく巨大な戦艦(必見)☆ 見開きページの両横に折り返しがあるので、それを開くことで立ち上がるのですが、残念なことに、とても立ち上がりにくいです(これが、少し問題ありです)。折り返しページを無理に引っ張ると、端が破れてしまうので(悲しいことに、少しだけ破ってしまいました)、船の両端を手でつまんで、引っ張るようにしながら静かに立ち上げてやりましょう。すると……船の博物館などでよく見るような、大きな戦艦模型が立ち上がってきます☆ 甲板上には、大砲とか艦橋とかメインマストとかが、きちんと細かく作りこまれています。ぐるっと本を一周回して、満足するまで眺めたら、また本の中に戻しましょう。折り返しページを閉じる時に、今度は静かにページ裏から戦艦の底を押す感じで戻してやると、意外に簡単にきれいに閉じます。
・13~14ページ目:中央に、新大陸移住時代の海運会社Cunard Lineの豪華客船Aquitania(内部構造を眺められます)。左下に、帆船Great Britainの小さいしかけ絵本(3ページ)。
・15~16ページ目:中央に、水のスポーツ時代のヨット(アメリカ号)。左下に、史上初めて単独無寄港世界一周をしたヨット(スハイリ号)の小さいしかけ絵本(3ページ)。
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 Hawcockさんの他の本、『Leonardo Da Vinci's Remarkable Machines』に関する記事もごらんください。
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 別の作家の本ですが、『不思議な船の旅』は、救命艇や大型帆船など色々な種類の船が飛び出す素敵なしかけ絵本です。
 また、デビッド ホーコックさんは、他にも、大人も子供も楽しめる芸術的なしかけ絵本『Renaissance Art Pop-Up Book』、『Wrigley Field: A Ballpark Pop-Up Book』、『ドラキュラ』、『Frankenstein (Pop Up Classics)』、『びっくり飛び出すミイラの絵本』、『Moon Landing: Apollo 11 40th Anniversary Pop-Up』などを出しています。

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