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第1部 本

動く&錯視錯覚の本

錯視錯覚技法

試してナットク!錯視図典

『試してナットク! 錯視図典―古典的名作から新発見まで全体験! (ブルーバックス CD-ROM) 』2004/12
馬場 雄二 (著), 田中 康博 (著)


(感想)
 古今東西の錯視図を長さ、角度、色など見え方によって分類し要点を解説している『錯視図典』です(ただし錯視の原理や原因には、いまだ不明な点が多いので、断定的な表現を避けたそうです)。CD-ROMが付属しているので、それを使って、実際に錯視を試すこともできます。
 錯視の分類は、「A.長さ」「B.大きさ」「C.角度」「D.変形」「E.位置」「F.複数の見え方」「G.立体感」「H.不可能形態」「I.色彩」「J.その他」となっており、「ミュラー=リヤーの錯視図」「ツェルナーの錯視図」など代表的な錯視図が、それぞれの分類の中で解説されています。
 この中には「色彩」の錯視などもありますが、本にはカラーページはありません。すべて白黒(グラデーション)のイラストなので、むしろ分かりやすい錯視図となっています。同じ長さの直線も、両端に矢羽根を付けると、長く見えたり短く見えたり……錯視だとわかっていても、実際に本のページを見ると、違う長さに見えてしまうのが本当に不思議です。イラストが多く、説明は短く簡単につけられているので、手軽な錯視図典として便利に利用できます。
 付属のCD-ROMは、「試せる錯視図典」ですので、これが使えるパソコンを持っている方にとっては、とてもお買い得だと思います。例えば、実在しない三角形が見えてくる「カニッツアの三角形」では、見えない輪郭の一部を形成している切れ目のある円形を消してみて、三角形の錯視が消えるのを実際に試してみることが出来ます。ただし、残念ながら発行年が2004と古いため、WindowsだとXPまでしかサポートしていないようですが……。
 ※2004年12月17日発行の場合、CD-ROMの推奨動作環境は、次の通りです。
 ●対応OS:
  Windows 98/SE/Me/2000/XP
  MacOS X10.2.x/10.3.x
 ●CPUの能力:
  Pentium3 500MHz(相当)以上推奨
  PowerPC G3 500MHz以上推奨
 ●メインメモリ:
  128MB以上
   *   *   *
 別の作家の本ですが、錯視を利用して楽しく脳の活性化を図ることが出来る本には、『右脳力がぐんぐん伸びる! マジカル・アイ (TJMOOK)』、『錯視で大人の脳トレーニング』、『トリック・アイズグラフィックスNEO』、『もっと脳が活性化する魔法のイラスト集』、『脳が活性化する魔法のイラスト集』、『脳を刺激するサイエンスアートブック』など色々なものがあります。

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