ちょき☆ぱたん お気に入り紹介 (chokipatan.com)

第1部 本

動く&錯視錯覚の本

動く絵本

Safari: A Photicular Book(サファリ)

『洋書:Safari: A Photicular Book(英語)』2012/10
Carol Kaufmann (著), Dan Kainen (クリエイター)

『和書:サファリ』2013/7
キャロル カウフマン (著), ダン ケイネン (著), Carol Kaufmann (原著), Dan Kainen (原著), きた なおこ (翻訳)


(感想)
 ものすごく動くしかけ絵本です☆ 『フラワー・フェアリーズ』シリーズしかけ絵本の表紙などで、角度を変えると動くプラスチックの絵を見たことがある方がいると思いますが、それを「レンチキュラー」と言います。これはその技術を進化させた「フォティキュラー」。本の角度を傾けると動くだけでなく、本のページをめくることでも動きます。
 類似の技法に『SWING!』などに利用されている「スキャニメーション」があるのですが、これは、透明と黒のストライプのシートを白黒で描いた絵の上で動かすことで、絵が動いて見えるという技術で、本の角度を動かしても絵は動かず、ページをめくることで絵が動きます。「レンチキュラー」は絵の上にでこぼこのプラスチックシートが貼りつけてあるので、本を斜めに傾けて角度を変えるだけで、絵が動いて見えるという技術です。「フォティキュラー」は、両方の合体技のようなものでしょうか。
 『サファリ』は、表紙がまず凄いです。デジタル技術がまったくないのに、チーターが生き生きと草原を駆けていきます。まるでハリー・ポッターの魔法新聞のようです! 最近はVRやAR技術で、スマホをかざすと動画が再生できるというしかけ絵本がありますが、この本は他の装置を必要とせず、これだけで動画が見られるのです(解像度はいまいちですが)。スマホやパソコンを使うデジタル技術は、スマホがなくなったり古くなったりすると見ることが出来なくなりますが、この本ならいつまででも見ることが出来ます。機械に弱い人も、これなら安心です☆ ただし、本がちょっと重いので、テーブルの上で見ましょう(笑)。
 画像は全部で8個。それぞれに解説がついている動画の図鑑になっています。

・1番目(表紙):草原を駆け抜けるチーター
・2番目:駆けよってくるライオン
・3番目:草を食べるゴリラ
・4番目:ゆっくり歩くカバ
・5番目:草原を歩くシマウマ
・6番目:ぱたぱたと耳をゆらすゾウ
・7番目:疾走するガゼル
・8番目:夕陽を浴びて歩くキリン
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 ケイネンさんの本には、日本語版の『ポーラー』、『オーシャン』、英語版の『Polar: A Photicular Book』、『Ocean: A Photicular Book』、『Jungle: A Photicular Book』もあります。
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 また「フォティキュラー」本ではありませんが「レンチキュラー」で科学を学ぶことの出来る絵本には、『人間の体』、『宇宙空間』などがあります。

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